東京ガスの公式サイトに、「キャプ翼」の高橋陽一先生による書き下ろし漫画「副キャプテン自由化」が掲載されています。東京ガスのテレビCMでも使われているので、見たことのある方もいるかもしれません。2016年4月に開始する電気自由化で東京ガスも電気の販売を開始することを宣伝する漫画なのですが、その内容が無駄に熱く、そして壮大に意味が分からないシュールな内容となっていました。
場面は、サッカーの練習をする主人公(仮に「自由化ちゃん」とします)がきつい練習に根を上げるところから始まります。監督が、自由化ちゃんに一喝します。「お前のプレーには意外性が少ない! 東京ガスが電気を売るような意外性が!」と。一体何を言っているんだ。さらに監督は、「立ち上がれ! 東京ガスが電力自由化に立ち上がったように」ともう一喝。一体何を言っているんだ。
ここから、2人の練習は加速していきます。並んだパイロンの間を自由化ちゃんがドリブルで駆け抜け、併走する監督が横で叫びます。「考えるんだ!! 自分のプレーって何なのかを! 自分の電気がなんなのかを!!」と。もっとサッカーのことを考えた方がいいと思う。
さらに監督の言葉は続き、「自由化しろ!! 電気のように!!」「マイボール! マイプレー! マイ電気!」とどんどん意味不明に。「自由化しろ!」ってなんだ。TPP迫ってくる米国か。
ちなみにWeb漫画版だと、ここでテレビCM版の実写映像が唐突にカットイン(しかも動く)。先にWeb漫画版を見たため、最初「お前誰だよ」となりました。妻夫木聡さんでした。
ラストは、自由化ちゃんが空中で回転しながらシュートする「自由化ショット」を敵ゴールにぶち込み、ネットを貫通。監督はどこかへ去っていくシーンで終わります。自由化すげえ。
なんかもう全く意味が分からないのですが、東京ガスが電気の販売を始めることだけは伝わったのでそれでいいのかもしれません。すさまじく強引な漫画でした。
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