「何より平和で」東京の在日コリアン
6日夕、東京都荒川区のJR三河島駅周辺で在日コリアンに話を聞いた。この辺りは韓国・済州島などから移り住んだ人が多く、焼き肉店や韓国の食料品店が軒を連ねる。
在日本大韓民国民団荒川支部の役員の男性(74)は「とても驚いている」と困惑した。両親は韓国人だが日本で生まれた。戦火を逃れ終戦直前から約20年間は韓国に移ったが、それ以後はこの地域に住み続けている。「北朝鮮が力を見せつけるための実験なのか、将来(兵器として)使うためなのかは分からないが、良くないことだ。何より、平和であってほしい」
「ここ10年ほど南北関係は良くないが、もっと溝が深くなりそうだ。戦争になれば帰国しなければならないかも」。駅周辺の食料品店でアルバイトをしている韓国人男性(28)はそう不安がった。
1年半前に来日し日本で就職するため日本語学校に通う。徴兵期間は既に終えたが、戦時に軍に招集されるのを心配する。「北朝鮮の経済が良くない中、どうして実験したのか意図も目的も全然分からない」とあきれた。
キムチ販売店の50代の男性従業員は「興味がない」と話し、店の営業や生活への影響も「ない」と語った。【一條優太】