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長崎 中3男子自殺 第三者委「いじめが原因」
1月6日 20時22分

長崎 中3男子自殺 第三者委「いじめが原因」
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おととし、長崎県新上五島町で自殺した中学3年の男子生徒について、町が設けた第三者委員会は、いじめが原因で自殺したとする報告書をまとめました。
おととし1月、長崎県新上五島町で、中学3年生の松竹景虎さんが首をつって自殺しました。町の教育委員会は、いじめがあったことを認めた一方で、「自殺の原因とは断定できない」とし、町が設けた弁護士や学識経験者からなる第三者委員会が調査を続け、6日、報告書がまとまりました。
報告書では、男子生徒が3年生の1学期から、ほかの生徒から「死ね」と言われるなどのいじめを受けていたとしています。そのうえで「過酷ないじめを受け続け、生きている価値はないと思うほど追い詰められたことが原因で自殺した」と、いじめが原因で自殺したと結論づけています。
また、学校と教育委員会が自殺の直後に行った調査について「いじめは無かったという結論に基づいて調査したとしか思えない」として、極めてずさんな対応だったと批判しました。
江上悦生町長は、報告書を遺族の弁護士に手渡す際、「掛けがえのない命を守れず、心からおわび申し上げます。報告書を尊重し、真摯(しんし)に話し合いをします」と謝罪しました。
記者会見した中学校の校長は「指摘の内容を精査して、いじめのない学校を作っていきたい」と述べました。
また、男子生徒の両親は「今まで分からなかったことが明らかになりました。私たちに起きた悲劇が二度と起きないように、町、県、教育委員会には真摯に取り組んでいただきたい」というコメントを出しました。

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