マイクロソフトは2015年10月29日、Windows10のアップグレードプロセスについて、2016年初頭には「推奨される更新プログラム」に“格上げ”されると発表されました。つまり、パソコンが重要な更新プログラムを自動インストールする設定になっている場合、自動でアップグレードプロセスが開始されます。
「パソコンを立ち上げたらいつの間にかWindows10になっていた」などのトラブルがないよう、Windows10の話題で登場した様々なノウハウをまとめました。
Windows10とは?
Windows10は、Windows8以降に登場した新しいオペレーティングシステムです。今までバージョンのナンバーリングが7、8となり、9を飛び越えて10となったいきさつについてマイクロソフトは、「あらゆるデバイスで同じエクスペリエンスを提供できる新しいOS」と述べています。
ユーザーインターフェースも、デスクトップとModernUIが融合したWindows8から方針を変更し、スタートメニューが復活するなどの対応を行ってきました。
Window10のもう1つの特徴として、Cortana(コルタナ)の登場があげられます。Cortanaとは、iOSのSiriやAndroidの音声認識アプリのように、ユーザーがさまざまな質問を投げかけると柔軟に回答してくれるパーソナルアシスタント機能です。例えば、ファイルの検索やリマインダーの登録、今日の予定などを聞くことができます。
そのほか、多くの新機能が用意されていますので、気になった方はWindows10の紹介ページをご覧ください。
Windows10の不具合は?
たとえWindows10が無償アップグレードと言われても、不具合は気になるところです。大きなところではパソコンが起動しない不具合もあるようです。そのほか、ソフトや周辺機器が使えない不具合も報告されています。代表的なものではこちらで報告されていますのでご覧ください。
- 【Windows10アップグレード】多く寄せられているご質問 | PCデポ
- Windows 10の面倒なバグトップ10と対処法:ギズモード・ジャパン
- Windows10のトラブルシューティング|Dell日本
- Windows 10の不具合&トラブル情報(2015年8月版)
併せて、ご自身のパソコンに入れている周辺機器やサービス、インストールされているソフトについてどのような不具合があるのか一度検索されることをお勧めいたします。
Windows10をアップグレードするには?
マイクロソフトは、Windows10が2016年1月4日の時点で全世界で累計2億台以上のデバイスで動いていると発表されました。Windows7が登場した時と比較して1.4倍のペースで普及しているそうです。
「検索してみたけど特に不具合が起きるソフトが見当たらなかったのでアップグレードしよう」と思った時は、タスクトレイに表示されたWindows10のアイコンをクリックするか、Windows10の公式ページからアップグレードする方法があります(手順はこちら)。
◆アップグレードは約1~4時間で完了
Windows10のアップグレードはパソコンによって違いますが、およそ1時間から4時間で完了します。その間はパソコンで作業することができませんので、お時間のあるときに実行してください。
上記のようにパソコンが起動しないなどの不具合も報告されていましたので、アップグレードを行う際は、万が一のためにバックアップを取る必要があると思います。
◆アップグレードも設定は引き継がれる
現在お使いのパソコンで設定したものは、そのまま引き継ぎつつOSをアップグレードするため、完了した時点でもいつものように利用することができます。ただし、Windows10の新しい機能は設定の変更が必要なので、気になった方はご確認ください。
◆1か月以内なら、前のバージョンへ戻すことが可能
「試しにWindows10へアップグレードしたいが、不具合があった場合は戻すことも検討したい」という場合、1か月以内であれば前のバージョンへ戻すことができます。
前のバージョンへ戻すと、アップグレードを行う直前の状態になります。Windows10の時に行った設定はほぼすべて消去されます。
前のバージョンへ戻す方法は?
Windows10から前のバージョンへ戻したいときは、Windowsのスタートメニューから「設定」をクリックし、「更新とセキュリティ」をクリックします。
そして、左側のメニューから「回復」を選択すると、前のバージョンへ戻すメニューが表示されるので「開始する」を押すと実行できます。
◆戻る時間はアップグレードの半分くらい
パソコンによって違いはありますが、アップグレードにかかった時間の半分くらいの時間(アップグレードが1時間の場合、30分ほど)で完了するそうです。
◆前のバージョンへ戻らない場合もある
また、前バージョンへ戻そうとしても戻らない不具合も報告されています。その原因は以下のようなパターンだそうです。
1.「システムファイルのクリーンアップ」機能を使う
2.「このPCを初期状態に戻す」の機能を使う
3. アップグレード後に、新規ユーザーアカウントを追加する
4. Windows.oldフォルダー、\$Windows.~BT フォルダーを削除する
5. Cドライブの空き容量が極端に小さくなった(10GB以下または10%以下)
6. ドライブ構成を変更する(外付けHDD/DVDドライブなど含め、ドライブを増やしたり減らしたりする)
前のバージョンへ戻したいことを念頭に入れている場合、これらのことは注意しておきましょう。
Windows10をアップグレードさせない方法は?
Windows10のアップグレードアイコンを非表示にさせたり、Windows Updateに掲載させない方法については多くの方が対策を行っているようです。
- 「Windows10を入手する」の削除・非表示方法【KB3035583】
- 【続】 Windows7でWindows10 無償アップデートのアイコンをアンインストール
- Windows7・8.1でWindows 10への自動アップグレードを止める方法|GIGAZINE
しかしながら、何度非表示にしても違ったパターンで表示されたり、何度か行うことで非表示に成功したりという報告が出ているようです。気になった方はお試しください。