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検定途中の教科書 数研出版も校長らに閲覧
1月4日 17時57分

検定途中の教科書 数研出版も校長らに閲覧
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教科書を作成している「数研出版」が検定途中の教科書を中学校の校長などに閲覧させ、一部に図書カードを渡していたことが分かりました。文部科学省は4日、会社から報告を受け、詳細を調査するよう求めました。
東京・千代田区に本社がある数研出版によりますと、中学校の教科書検定が行われていた昨年度、中学校の校長らを招き、外部に見せることを禁じられている検定途中の数学の教科書を閲覧させて意見を聞いたということです。
そのうえで、数千円の図書カードを渡していたケースが1件確認されたとしています。
また、教科書を選ぶ採択の権限がある自治体の教育長などに、歳暮や中元を贈っていたということで、4日、文部科学省に報告しました。
文部科学省は、検定途中の教科書の閲覧について口頭で指導したうえで、今月中旬までに歳暮などの実態も含め、詳細を調査するよう求めました。
数研出版は「信頼を損なう行為があったことを深く反省し、再発防止策を検討中です」とコメントしています。
教科書を巡っては、「三省堂」が教員らに検定途中の教科書を閲覧させたうえ現金を渡していたことが発覚し、文部科学省はほかの教科書会社に対しても今月20日までに調査結果を報告するよう求めています。

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