築地市場、最後の初競り クロマグロは1400万円で「すしざんまい」が落札

2016年1月6日6時0分  スポーツ報知
  • 初競りで最高値の1400万円で競り落とした青森県大間産クロマグロをさばく喜代村の木村社長

 築地市場(東京都中央区)は5日、移転前最後となる今年初の取引「初競り」があり、200キロの青森県大間産クロマグロが1400万円(1キロ当たり7万円)の最高値で競り落とされた。クロマグロを最高値で落札したのは、5年連続となるすしチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村(東京)。木村清社長(63)は、築地市場での最後の初競りについて「感無量。今回は最後だから(競る)相手が多かった。価格に見合ったいいマグロを競り落とせた。みんなに食べてもらいたい」と満面の笑み。豊洲新市場で6年連続の最高値を狙うかどうかについては「来年の話をしたら鬼が笑う」と笑顔でかわした。

 その後、築地のすしざんまい本店では木村社長がマグロの解体ショーを行った。マグロからは1万貫分のすしのネタが取れる計算で落札額では1貫1400円程度になるとされるが、通常通り、大トロを約420円で提供。店周辺には人だかりができ、一時、80人以上が列を作った。

 築地市場の初競りは、マグロの高値競争が一時過熱。記録のある1999年以降、喜代村が2013年に1億5540万円で競り落としたのが最高値で、今年は6番目の高さだった。14年以降は別のチェーンが競争を避けたため落札価格が大幅に下がり、昨年は451万円だった。

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