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”水爆実験” 専門家「分析には時間」
1月6日 15時16分

北朝鮮が6日、日本時間の午前10時半に水爆の実験を行い、成功したと発表したことについて、原子力工学の専門家は「実態が判明するとしても、分析には2日から1週間程度かかるのでは」と話しています。
原子力工学が専門の長崎大学核兵器廃絶研究センターの鈴木達治郎センター長は「水爆は原爆と比べて爆発した際のエネルギーが圧倒的に大きく、兵器も小型化できる特徴がある。ただ、水爆は核融合を起こす必要があるため、より高度な技術が求められる兵器だ」と指摘しました。
そのうえで、「北朝鮮は、アメリカに対しても核兵器による攻撃ができる能力を確保したと言っていて、それはおそらく兵器の小型化に成功したということ、つまり水爆ではないかという推測はあった。今回、水爆実験を行ったのであれば、新しい兵器の性能を確かめたかったのだろう」と話していました。
一方、北朝鮮が本当に水爆実験を実施したかどうかについては、「水爆では核融合反応が起きるため、大気中に出てくる放射性物質の成分が原爆と水爆で異なり、分析することが必要だ。ただ、分析には時間がかかり、実態が判明するとしても分析には2日から1週間程度かかるのではないか」と説明しました。

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