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[上海 30日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は少なくとも3行の外国銀行を対象に、一部外為業務を来年3月末まで停止させた。事情を直接知る関係筋3人が30日、ロイターに明らかにした。
関係筋によると、停止されたサービスには、顧客向けスポットポジションの清算に加え、クロスボーダー、オンショア、オフショア業務に関するサービスが含まれている。
関係筋は対象となる外銀の具体的な名前を明かさないことを条件に事情を語った。
人民銀は28日に対象行に通知を送付したが、理由は明記していないという。
人民銀からは今のところコメントを得られていない。
欧州の金融市場関係者3人は、中国で一部外為業務の停止を告げられた銀行の1つはドイツ銀行(DBKGn.DE)だと指摘した。ロイターの取材に対し、ロンドンにいるドイツ銀広報担当者はコメントを拒否した。
今回の措置は元相場CNY=CFXSの安定に資するほか、元の最近の下落に伴う資本流出を和らげる効果を持つ可能性がある。
人民銀はこれまでにも銀行に対し、顧客の外為取引を監視し、オフショアとオンショア市場の価格差を利用して利ざやを稼ぐ不正な取引を防止するよう求めてきた。
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