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気象庁「過去の核実験で検知の波形と類似」
1月6日 12時40分

北朝鮮北東部で地震とは異なる波形が観測されたことについて、気象庁の長谷川洋平地震津波監視課長は午後0時半から記者会見し「今回の波形は3年前の平成25年と7年前の平成21年、それに10年前の平成18年に北朝鮮で地下核実験が行われたとされる際に検知された波形と似ていて、自然の地震ではない可能性がある。もし核実験が行われた場合にはこのような波形が得られる可能性がある」と述べました。

過去の核実験時の波形と似ている

地震計に記録される波形は、地震の場合、小刻みな揺れから始まって次第に振幅が大きくなりますが、人工的な爆発による振動の場合は最初から振幅が大きくなる特徴があります。
北朝鮮北部で平成14年に起きたマグニチュード4.6の地震では、中国の牡丹江の観測点で始めにP波と呼ばれる小刻みな揺れが続いたあとに、S波と呼ばれる振幅の大きな波形が観測されています。
しかし今回は、同じ観測点で最初から振幅の大きな波形が観測されていて、過去に観測された地震の波形とは異なり、過去に3度、北朝鮮が地下核実験を行った際に観測された波形の特徴と似ています。

気象庁長官 首相に報告

気象庁の西出長官は午後0時20分すぎ、安倍総理大臣への報告のあと総理大臣官邸で、記者団が「核実験の可能性が高いのか」と質問したのに対し、「自然な地震の揺れではない。そのことを安倍総理大臣に報告した」と述べました。

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