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 イチゴ農家になってハンドボールの日本リーグ(JHL)で活躍しよう――。JHL入りを目指す社会人チーム、一般社団法人フレッサ福岡(福岡県糸島市)が、農家になることを前提に選手を募集し、10日にトライアウトを開く。

 農家とひとくちに言っても甘くはない。選手はまず2年間をめどに農家で研修を受けることになる。この間の収入は行政の給付金や農産物輸出入会社からの委託料の見込みで、年間300万円程度を確保するとしている。技術を身につけ、専業農家として自立しなければ、その後の活路は開けず、地域おこしにもつながらない。手がける作物は、海外でも人気の福岡県特産大粒イチゴ「あまおう」が候補だ。

 元警察官でバイオ関連会社員の前川健太代表理事(37)は高校でハンドボールを始め、就職後もクラブチームで活動してきた。一方で注目してきた日本リーグはチーム減が続き、一時期より縮小。心を痛めていたが、「それなら自分で」と一念発起した。新しいチームの形を考え、農業を思い立った。「本当にハンドを続けたいなら、昼の仕事は何でもいいはずです」

 トライアウトでは、12人を採用する予定。国体や日本選手権を狙いつつ、JHLには最短で2018年に参入する青写真を描く。詳細は公式サイト(http://fresa-fukuoka.jp/別ウインドウで開きます)で。