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台湾で乗り継ぎ他国へ 中国が試験的に認める
1月6日 5時03分

台湾で乗り継ぎ他国へ 中国が試験的に認める
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中国政府は、中国からの旅行客が台湾の空港で航空便を乗り継いでほかの国に移動することを一部のルートで試験的に認めると発表し、実現を求めていた台湾の国民党政権は、今月行われる総統選挙に向けて中国との融和政策の成果としてアピールしていくとみられます。
中国は台湾を国として認めていないため、中国から台湾に旅行する際はパスポートではなく別の証明書などを示すことになっていますが、台湾の空港で航空便を乗り継いでほかの国に向かうことは認めてきませんでした。
この場合はパスポートが必要となり、主権の容認につながると懸念していたとみられています。
しかし中国政府は5日、中国の重慶、昆明、南昌の3つの都市から台湾北部の桃園空港で乗り継いでほかの国に行くルートに限って、空港での乗り継ぎを試験的に認めると発表しました。
これについて台湾側は、台湾の航空会社の利用客の増加が見込めるなどとして、去年11月の中台首脳会談などで実現を働きかけていました。
今回の中国側の発表を受け、台湾の国民党政権は、今月16日に行われる総統選挙に向けて中国との融和政策の成果としてアピールしていくとみられます。
一方、中国側には、中台関係の進展が台湾の利益につながることを示し、独立志向が強いとされ選挙で優勢が伝えられる台湾の最大野党・民進党をけん制するねらいがありそうです。

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