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米大統領 銃規制強化策発表 涙流し必要性訴え1月6日 6時05分
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アメリカのオバマ大統領は銃の規制を強化するため、大統領の権限を使って、インターネットなどを通じた銃の販売でも購入者の審査を義務づける新たな対策に乗り出すことを発表し、銃で子どもの命が奪われていく社会を変えようと、涙を流しながら対策の必要性を訴えました。
オバマ大統領は5日、ホワイトハウスで銃による事件の被害者などを前に演説し、全米各地で相次ぐ乱射事件を挙げて「これほどの頻度で乱射事件が起きるのは先進国でアメリカだけだ」と指摘しました。
そして、銃を保有する権利を主張する野党・共和党が議会で規制を強化するための法整備に反対していることを強く批判しました。
そのうえでオバマ大統領は、「もう待てない。私の権限の範囲内で行動する」と述べ、議会の承認を必要としない大統領権限を使って、これまで規制の対象になっていなかったインターネットなどを通じて銃を販売する業者にも免許の取得や購入者の審査を義務づける新たな対策に乗り出すことを発表しました。
オバマ大統領は「銃によって命を奪われた子どもたちのことを考えるたび怒りがこみ上げてくる」と涙を流しながら対策の必要性を訴え、ことし11月の大統領選挙では銃規制に反対する政治家を支持しないよう呼びかけました。
任期が残り1年となったオバマ大統領としては、銃規制の強化に向けて指導力を発揮したい考えですが、野党・共和党は憲法違反だと反発を強め、裁判に発展する可能性も指摘されていて、大統領選挙でも争点の1つになりそうです。
そして、銃を保有する権利を主張する野党・共和党が議会で規制を強化するための法整備に反対していることを強く批判しました。
そのうえでオバマ大統領は、「もう待てない。私の権限の範囲内で行動する」と述べ、議会の承認を必要としない大統領権限を使って、これまで規制の対象になっていなかったインターネットなどを通じて銃を販売する業者にも免許の取得や購入者の審査を義務づける新たな対策に乗り出すことを発表しました。
オバマ大統領は「銃によって命を奪われた子どもたちのことを考えるたび怒りがこみ上げてくる」と涙を流しながら対策の必要性を訴え、ことし11月の大統領選挙では銃規制に反対する政治家を支持しないよう呼びかけました。
任期が残り1年となったオバマ大統領としては、銃規制の強化に向けて指導力を発揮したい考えですが、野党・共和党は憲法違反だと反発を強め、裁判に発展する可能性も指摘されていて、大統領選挙でも争点の1つになりそうです。
新対策に賛否
オバマ大統領が発表した銃規制の新たな対策について、ことし11月のアメリカ大統領選挙で与党・民主党の最有力候補とみられているクリントン前国務長官は5日、みずからのツイッターに「オバマ大統領が重要な一歩を前に進めたことに感謝する」と投稿し、支持を表明しました。そのうえで「次の大統領はそれをはぎ取るのではなく、この対策を基に前進しなければならない」と指摘しました。
一方、大統領選挙に向けて野党・共和党で支持率がトップのトランプ氏は憲法違反だと主張し、大統領に就任した場合にはオバマ大統領が打ち出した対策を取り消す考えを示しています。
また、共和党で若手のホープとされるルビオ上院議員は5日、「犯罪者は闇市場で銃を手に入れ、インターネットなどでは買っていない。新たな対策に犯罪を防ぐ効果はない」と批判しました。
さらにアメリカ有数のロビー団体「NRA=全米ライフル協会」は5日、声明を発表し、「オバマ政権による権限の乱用だ」と批判したうえで、今後も銃を保有する権利を守るため活動を続ける考えを強調しました。
一方、大統領選挙に向けて野党・共和党で支持率がトップのトランプ氏は憲法違反だと主張し、大統領に就任した場合にはオバマ大統領が打ち出した対策を取り消す考えを示しています。
また、共和党で若手のホープとされるルビオ上院議員は5日、「犯罪者は闇市場で銃を手に入れ、インターネットなどでは買っていない。新たな対策に犯罪を防ぐ効果はない」と批判しました。
さらにアメリカ有数のロビー団体「NRA=全米ライフル協会」は5日、声明を発表し、「オバマ政権による権限の乱用だ」と批判したうえで、今後も銃を保有する権利を守るため活動を続ける考えを強調しました。