米国ラスベガスで開催中のCES 2016にて。
キッチンのケチャップやジャムなどの残り容量が、買い物中のお店の中からわかってしまうIoT『Mats』が展示されていました。これは世界初のWi-Fi対応コーヒーメーカーなどのスマート家電を展開しているドイツのsmarter社によるもの。
その名の通り、マット状のタブレットカバーにも見えるものですが、どうやって、残量を知るのでしょうか?
その計算方法はいたってシンプル。中身が満タンに入っている状態の容器をMatsの上に置くと、重さを自動で計測します。そして、容器の中身を使ってMatsに戻すと、5秒程度で重さを再計測し、Wi-Fi経由でスマホへと自動で記録される、という仕組みです。
また、ドリンクやケチャップのような液状のものだけでなく、例えば、取り出しにくい棚の奥に平積みされている缶詰や小箱、食材だけでなく洗濯用洗剤のボトルなど、残量をチェックするのが面倒な様々なシチュエーションで活用できそうですね。
計測したい容器の数(アイテム数)によって、ひとつ用、2つ用、4つ用の3種類が用意されています。マット横の白い出っ張りに制御部が入っていると思われます。
今年の夏からアメリカとヨーロッパで販売予定で、日本は未定。気になる価格は150ドル未満を想定していることのこと。ちょっと高いかな...という印象はありますが、家事の一部が可視化するのは、楽しそうです。
同社は、冷蔵庫の蓋を開け閉めするたびに冷蔵庫の中のスナップショットと室内温度を連動されたアプリに共有する、食材管理専用カメラ『Fridge Cam』など、キッチン系IoT機器も出品していました。