平井良和
2016年1月6日05時05分
ほしいモノをすぐ手に入れたい。そんな思いに応えるサービスの進化が続く。一方で「必要な時だけ」のレンタルが広がり、「持たない生活」を求める人も。人びとの願いは尽きない。
■牛乳ない、冷蔵庫から注文
冷蔵庫がしゃべる。「牛乳があと1本しかありません」。扉の前面に近所のスーパーのチラシが映し出され、タッチすれば買い物完了。しばらくすれば牛乳が届く――。今春にも発売される冷蔵庫を使えば、近く実現しそうな生活だ。
ハイアールアジアが開発した「AQUADIGI(アクアディジ)」は、扉に32インチの大型液晶パネルが2枚。設置されたカメラに食材をかざし、情報を読み取らせてから入れれば、在庫一覧がパネルで常に確認できる。ネット通販やスーパーと連携交渉を進めていて、「冷蔵庫からの注文」の実現を目指している。
スマホとも連動する。職場やスーパーから足りない食材を確認できるため、余分な買い物を防げる。将来的には冷蔵庫が自動注文することも想定する。
可能性は食材にとどまらない。パネル上で服と自分の画像を合わせて「試着」してから注文――。担当者は「目指すのは、ほしいと思った『まさにその時』に買えることです」。
「ほしい」にすぐ応えるサービスが広がっている。
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