【ロンドン=黄田和宏】フランスの通信最大手オレンジは5日、仏3位の携帯通信会社ブイグ・テレコムの買収に向けて親会社のブイグ・グループと交渉を始めたと発表した。仏メディアによると、買収額は100億ユーロ(1兆2800億円)に達する見通し。フランスの携帯業界は欧州の中でも価格競争が厳しく、再編により事業採算を改善する狙いだ。
オレンジによる買収が実現すれば、フランスの携帯通信業界は大手3社に集約が進む見通しだ。ただ、オレンジのシェアは4割強に達するとみられるため、欧州規制当局の承認を得られるかなど不透明な側面もある。
ブイグ・テレコム、フランス、仏オレンジ、最大手オレンジ