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「毎日新聞知的財産管理センター」名義のコメントは偽装だった

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いろいろと議論を頂いて、ありがとうございます。
 

新しく状況が変化しました。 

まず、この「毎日知的財産管理センター」は実在します。またそこがSNSなどの画像使用に対して著作権を宣言しているのも、事実です。 

ただし、どうやら真実はそこまでのようです。 

HN山形氏によって、以下のことが判明しました。 

HN山形氏は直にその財産管理センターに電話をして、担当部局の方と会話をしています。 

以下、氏の私宛てメールです。

「電話担当のお姉さんに丁寧に(あくまで具体名は出さず現象を)説明したら、しばらく待たされて(後ろでガヤガヤやってるのが丸聞こえだよ!)、『毎日新聞知財権利センターでは、そのように名乗っての削除要請は一切しておりません』」

HN山形氏の、ご尽力に深く感謝します。 

そして、続いてHNは記されていませんでしたが、このようなコメントが2016年1月5日18時58分に投稿されました。

「毎日新聞グループホールディングス知的財産管理センターを名乗る方に警告します。
あなたは毎日新聞グループホールディングス知的財産管理センターとは全く関係ありません。
写真の削除を求めた事実もありません。
訴訟対象となるかどうかもふくめて審議させて頂きます。」

このコメントもまた同センターからのものではないと思われますが、HN山形氏の直電との平仄は合っています。

ただしこれも含めて、ネットの性格上、これ以上の追跡は不可能です。

もし心当たりで、このコメントにHNを入れ忘れた方がいらっしゃれば、名乗り出てください。

おそらくこれらから推測されることは、ひとつです。

すなわら、2016年1月4日 17時44分に投稿された以下のコメントは偽装コメント、ネットでいう「なりすまし」です。

「毎日新聞グループホールディングス(東京)の知的財産管理センターといいます。
 このブログの「昨日の記事について HNくるみさんに再度お答えして」には、当社の子会社である毎日新聞社が著作権を持つ写真(「全基地撤去」などのプラカードを手に辺野古移設反対を訴える住民ら)が、同社の許諾を得ずに掲載されています。これは毎日新聞社の著作権を侵害する行為です。
 ただちにこの写真を削除するよう求めます。」

流れを追っていきます。ご存じの方は、ここから波線の下の「さて」という部分まで、読みとばして下さってかまいません。 

この「なりすまし」をしたと推測されるHN照屋氏は、、2015年12月30日4時27分に、過去記事の普天間2小問題を取り上げてきました。 

この問題については、論点がそれるので置きます。 

続いて、その直後の4時29分、同一のHNでまったく別な論点で噛みついてきました。

「また今回の記事に限らずですが、写真の撮影者や転載元を記さないことには何か理由があるのでしょうか?
私のわかる範囲で言えば、乳母車デモの写真はフリージャーナリストの田中龍作氏が撮影したものであり、「NO」と書かれたプラカードを持つ男性の写真は幸福実現党の矢内筆勝氏のブログに掲載されていたものです。特に、プラカードを持った男性の写真のキャプションに「写真はこの普天間2小とは関係ありません」とありますが、関係ない画像をわざわざ無断転載してまで使用したい理由は一体どこにあるのでしょう。」

それに対して私は、このように答えています。

「写真についてですか。引用もとがわかるものはつけています。それは最近の記事をよく読めばおわかりなはずです。
ただし、ネット上で流れている写真はすべて引用元がはっきりしないものもありますので、その場合はどうしようもありません。
私は反原発の人が、自分の写真を使ってもなんとも思いません。いったんネット上で流れたものは、いかなる使用をされても文句を言えないからです。
ただし、著作権を宣言されたものに関しては、引用を控えています。
次になんですって、嗜眠症じゃない。だからなんなんですか。
あんな38度の炎天下に幼児を連れ回すのは、常識的にいかがなものかと言っているだけです。
逆に、あれを「幼児までが安保法制に反対」というキャプションをつけてしまうほうが、いかがなもんでしょうか。
子供の顔が出てしまったのはまずいので、当該写真は削除します。」

そして、私は指摘された子供炎天下デモの写真を削除しています。 

それは子供の顔が出てしまったという人権上の配慮ですが、抗議したいのなら、まずは「照屋」氏は、これを撮ってアップした田中龍作氏に抗議すべきじゃないかとは思いますが。 

私があっさりと削除したので拍子抜けしたのか、「照屋」氏は別の写真を取り上げます。 

長々とよー書くよという内容です。

私がコメントルールで禁止している「演説」に入りますが、私が削除したためにご覧になるのは初めての方もいらっしゃると思いますので、あえて再録しておきます。

わかりきったことをくどくど書いているだけなので、読みとばしてくださってかまいません。

「最近といえば先週の月曜日の記事はどうでしょうか。
『武蔵野市議会・移転反対意見書 市議会意見書をプロパガンダの道具に使うな!』

http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-a079.html
この記事で使われている「全基地撤去」等のプラカードを掲げている人たちの写真は、毎日新聞の 2015年10月9日 の『続報真相 本土「常識」の誤解 辺野古移設は仕方な
い?』という記事の写真で撮影者は須賀川理氏です。

http://mainichi.jp/articles/20151009/dde/012/010/004000c
少し調べれば誰でもわかるのに何故、撮影者や転載元を記載しないのか不思議です。
ちなみに毎日新聞の無断転載についての認識を長くなりますが重要なことなので書いておきましょう。
「営利を目的とせず、個人として楽しみで作っている」にしても、インターネット上のホームページには、世界中のどこからでもアクセスすることができます。家族とか親戚、友人といった狭い範囲にはとどまらず、見知らぬ人も含めて大勢の人がホームページに接してきます。インターネットで発信するということは、活字の世界に当てはめれば本や雑誌を出版することと同じ意味合いをもちます。多数の人に読んでもらうことを目的に情報を発信しているわけですから、私的使用とは言えません。電子メールでも、大勢の人を対象に送信する場合は私信とは言えません。
 また、ホームページに他人の著作物を転載することは、著作権法では「公衆送信権」や「送信可能化権」に触れることになります」
http://www.mainichi.co.jp/toiawase/chosakuken202.html
お分かりですね。
端的に言って貴方がしていることは著作権の侵害です。
>私は反原発の人が、自分の写真を使ってもなんとも思いません。いったんネット上で流れたものは、いかなる使用をされても文句を言えないからです。
その伝で言うならば「俺のものは盗んでもいい。そのかわり俺も盗むけど文句を言うなよ」ということでしょうか。
「ネット上で流れたものは、いかなる使用をされても文句を言えない」とありますが先にもあげた様に、無断転載に対する毎日新聞の見解が一般的な常識であり日本国の法律にも適うものです。
今後トラブルに巻き込まれない為にも無断転載はお止しになった方がいいでしょう。
>子供の顔が出てしまったのはまずいので、当該写真は削除します。
私が指摘するまで他人の子供を晒し者にすることが「まずい」ことだとは思わなかったのですか?
あるいは「まずい」ことだと知りつつも写真を無断転載して載せていたのでしょうか?
「幼児を政治の道具に使うな」と仰るのであれば写真を用いなくても主張を展開することは可能に思えるのですが。
どちらにせよ私は貴方の認識にかなり驚かされました。
とりあえず、指摘した写真ついては転載元を記載されてはいかがでしょうか?」

言葉使いは馬鹿丁寧ですが、異様に粘着質、かつ陰湿で、この人物の屈折した性格が偲ばれます。

この人物の主張する「著作権侵害」指摘については、昨日私の見解と対応を述べてありますので、そちらをご覧ください。 

「照屋」氏はここで聞き捨てならないことを言っています。ゴチック体で記した「俺のものは盗んでいい。その代わり俺も盗むけど文句を言うなよ」という部分です。 

私が言ったことは単に、ネット上で転載されたものは、「クレジットは原則つけるようにしているが、出所がわからない場合がある場合は致し方がない」ということに対して盗人呼ばわりです。 

私はこれを暴言として削除対象としました。 

すると、来たのが12月30日10時24分のこのようなものです。

「使用している写真の著作権侵害に対する指摘や、年端のいかない子供を晒し者にすることへの批判がよほど都合が悪かったようですね。
コメント欄を閉鎖することはあるまいに。
貴方の慌て方が少し憐れです。」

もはや独善的としかいいようのない捨てぜりふです。しかもここまでつきあった私が、「憐れ」だそうです。 

これをもって私は打ち切りを宣言し、「照屋」氏に対してアクセス禁止としました。 

その後に来たのが冒頭に見た、今年1月4日の「毎日新聞知的財産管理センター」名義の警告文です。

                     ~~~~~~ 

さて、この問題はブログも含む「言論の自由」問題と、大きく関わってくることだと思います。

今回の事態は、ただの「荒らし」の範疇を超えた、言論妨害事件です。

私はこのブログをやってきて放射能問題と沖縄問題において、しばしば激しい罵倒と攻撃を被ってきました。
※関連記事関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-77aa.html

これは私に限らず保守派と見られるブログにおいて、ひんぱんに発生しています。そのためにコメント欄を許可制にしたり、閉鎖してしまうブログも相当数あります。

良質なコメントを読もうとすると、イヤでも不愉快な攻撃的コメントを大量に読まねばならないのは、ブロッガーにとって充分すぎるほどの自主規制の原因になります。

というのは、攻撃を受けそうなテーマは、あらかじめ記事としなくなるからです。

これがブロッガーの心の中で行われ、表面に出ない場合、それは見えない言論抑圧と化します。

ましてや、今回のケースのように、大新聞の知的財産管理センター名義を偽ってまで、攻撃をくりかえすのならば、それはまがうことなく言論の封殺行為そのものです。

ウォールストリートジャーナル(2015年11月13 日)に寄稿したマイケル・オースリン氏は、オピニオン欄で同志社大の村田学長が、「平和を希求する教員」たちによって、学長選に破れたことについて、このように述べています。
※http://jp.wsj.com/articles/SB11021942449448864116004581352352070995620

「村田氏をはじめとする用心深い多くのウオッチャーは、日本に必要なものに対する安倍首相の判断に同意した。首相の安全保障政策に同意した人を平和に対する敵だと批判することは、国益に関する責任ある真剣な議論を避けていることになる。同志社大の教職員が行ったことはこれだ。(略)
国内外のメディアは反対意見を強制的に封じようとしていると日本政府を非難するが、日本の文化的エリート層は、活動家に劣らない姿勢や、反対意見を黙らせる強い手段を使おうという意志を見せている。村田氏を学長の座から引きずり下ろす中で、同志社大の教職員らは日本での自由な言論に伴う代償について身も凍るようなメッセージを送ることになった。」

オースリン氏がいうとおり、「国益に関する責任ある真剣な議論」について、「平和を希求する人々」と異なる意見を述べれば、今回はしなくも露呈したようなさまざまな手段を使って圧力をかけられています。

「平和を希求する人々」は常々、自分たちはヒトラーのような「独裁者」が支配する国に住み、国と右翼によって自由な言論が妨げられていると主張しています。

私はこの言葉を、そっくりそのままこの人たちに進呈します。

自分たちの意見が、選挙や世論調査で有利になろうものなら、ふた言めには「民意に従え」と叫び、具体的な議論のはるか手前で「民意」を振りかざして、個別具体論に入る事すらさせませんでした。

今回の安保法制でも、ほとんどの放送局はまったくといっていいほど賛成意見を報道しませんでした。

また、沖縄においては、かねてから共産圏まがいの言論統制が日常化しており、「平和を希求する人々」の意見に反するようなことなど、いちどとして報道されたためしはありません。

そして、いまや国民的討論の場に成長したSNSにおいてら、今回のような機関を偽装してまで、言論妨害をする者が現れる始末です。

「平和を希求する人々」にお聞きしたい。このような言論妨害行為は、あなた方が常に憂慮して止まない全体主義そのものなのではないでしょうか。

 

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コメント

申し訳ありません。
先の記事への18:51無名コメントは私です。最後の1行がまるで毎日新聞からの警告のような書き方で推敲せずに送信してしまい余計に混乱を招く表現になりました。お詫びいたします。言い訳すると、寝落ちです。ごめんなさいm(_ _)m


毎日新聞新聞ホールディングス知的財産管理センターさんから聞いた概要を簡単に纏めておきます。

団体等の宣伝や政治的な不正利用については厳しく対応する。

個人のブログやツイッター等ネットでの2次3次利用の問題があるのは理解している。ルール上は禁止としているが、今のところ明確な基準もなく現実的には対応に苦慮している。もちろん問題があると判断すれば対処する。

「まかり間違えば言論空間の抑圧やメディアの自殺になりかねないのでは?」との質問には、
それはよく理解している。ネットの普及で情報環境が変化しているので、今後も慎重に判断していく。

ブログコメント欄での無記名警告などはしない。問題があれば管理者本人に連絡させていただく。

と、だいたいこのような内容でした。
応対は実に懇切丁寧でしたよ。

投稿: 山形 | 2016年1月 6日 (水) 06時58分

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