明けましておめでとうございます。
新年一発目の記事は、新年一発目に読んだこの本の書評!
星暦00年、芸能が禁じられた世界で、ファンや市民に愛と元気を届けるべく復活した
AKB0048。オリジナルメンバーの名前を襲名するかたちをとっているので、メンバーの性格や生き方がアニメにも反映されており、面白かったです。
見始めたきっかけは、テレビでたまたま再放送をやっていたからなのですが、メンバーの一生懸命な姿と様々な葛藤に心を打たれました。
特に好きなのは、「初代・たかみな」の魂をめぐる
東雲彼方と有沢栞のエピソード。
「あっちゃん」にはなれなかった
もしかしたら私は、本当は、
前田敦子になりたかったのかもしれない。でも、なれなかった。なれないんだって、気付いてしまった。
引用:自分の人生の主人公になるために
私も似たような挫折をしました。今はその挫折と折り合いをつけるべく、カウンセリングに通ったり、ブログや生徒会など自分の活躍の場を模索したりしています。
憧れの人のようにはなれないつらさ
私には憧れの人がいます。
でも、その人は言うなれば太陽。社交的で、常に前に出て行くタイプです。それに対して、私は月です。陰の立役者と評されたこともあるように、内にこもる傾向があり、物事を見えないところからよくしようとするタイプです。
明らかに、持っている才能や能力が違いすぎる。
それでも、私は彼になりたかった。
人望も、人とうまく話す能力も、弱さを見せないようにする強さも、人を惹きつけるカリスマ性も。彼の魅力のどれを取っても、私にはその要素がないと知っいたけれど、それでも、どうしても彼になりたかった。
みんなの前に立ち、苦しみながらも輝いてる姿は、様々な誤解を恐れずに言うと、かっこいいの一言に尽きる。私もあんな風にかっこよく生きたいと思った。
以前、憧れを追いかけるのはつらいものだと書きました。
それもそうだ。彼と私では持ってるものがほぼ真逆なのだから。
私のもう一人の目標である
はあちゅうさんは月タイプだと勝手に思っています。だから私は同じ属性の
はあちゅうさんを語るとき、前を向ける。自分と同じものを持ってるから。自分の強みを活かせば、彼女に辿りつけるかもしれないから。
だけど、クラスメイトの彼になるには、私は私の強みを、個性を捨てなければいけない。さすがにそれはできなかった。自分が自分でなくなるのが怖かった。自分を殺してまで彼になる勇気はなかったし、彼がそれほどの人間だとも思えなかった。(憧れていながら何だよ!って感じだけどw)
どの物語の主人公になるか
私は、誰もが自分の人生の主人公であるべきだと思うんです。でも、すべての人生が、「センターという主人公」の物語ではありません。私が主人公になれるのは、別の物語だったんです。次にどの物語を選ぶかという時に、私が選んだのは「リーダーという主人公」の物語だったんです。
引用:自分の人生の主人公になるために
徐々にではありますが、「太陽という主人公」でなければいけないという呪縛から開放されつつあります。自分で自分を縛っていたんですね。
「月という主人公」でいいじゃないかと。自分の強みを活かす輝き方をすればいいじゃないかと。そんな風に思えるようになってきました。
自分が最も輝ける場所を選ぶ
そう気づいたのは、カウンセラーの先生に言われた一言がきっかけでした。
「太陽を語る時はうつむいてるけど、月を語る時は目を輝かせて前を向いてるよね」
それを聞いて、確かにそうだと思いました。
私はしんどいときほど、太陽にならなきゃと自分の強みを否定する傾向があります。ドMなんですかねw
自分の強みを活かせる場所に行くことってかなり重要で、他で承認欲求とかが満たされなくても、その分野ならいけるぞ!って思うだけでも自信につながるじゃないですか。
例えば、学校では地味で居場所がないって人が、ゲームの中なら強くてちやほやされて…みたいなのってよくあることだと思うんですよ。私自身、学校とかで満たされない部分を、ブログや
ツイッターで満たしている節がありますからね。
自分で自分の居場所を選ばないと、居場所って人から与えられるものではないですよね。自分の存在を誰かに委ねてしまってるうちは、本当には楽しめないし輝けない。
自分で自分の輝く場所を見つけて、そのなかで努力を重ねることで、原石が磨かれて宝石になるんだと思います。
今までの努力に後悔はない
注意しなければならないのは、ただがむしゃらに努力をしてもダメだということです。努力する方向性が、間違っている場合があるからです。ちゃんと自分を知って、自分の向き不向きを見極めることが大切です。
(中略)
最初から正解を出すことなんて無理です。頑張った結果、「やっぱり違ったな」ってことが分かる。それって、やってみなきゃ分からなかったんですよね。
自分の適性を知るためにも、やっぱり、努力が必要なんです。
引用:自分の適性を知るための努力
2015年、私はリーダーになろうと努力してきました。体育委員をやったり、クラス委員長に立候補したり。その過程で、同級生の批判に傷つき、自分の発した言葉に思い悩み、言葉を選ぶことの大切さを学びました。
学校って、センターとリーダーが一致してる場合が多いんですよ。例外はあるものの、ほとんどの場合で、人気者=リーダー的存在という方程式が成り立ってる。
センターにもなれない。リーダーにもなれない。適性を知るまで、そんな自分には意味が無いと思っていました。
ここまで書いておいてなんですが、私はまだリーダーになることを完全には諦められていません。「やっぱり違ったな」と思えるほどの努力をしていないからです。
だけど、リーダーというのは、みんなを引っ張っていくのが仕事。正直、これ以上努力することが正しいのかわかりません。
それでも、リーダー役を買って出たことに後悔はありません。やらずに無理だと思い込んでいるよりも得るものは多かったし、確実に成長できました。
想像もしていなかった到達点
その挫折が、新たな努力のスタートでした。
そこでめげずに努力した結果、自分でもまったくの予想外の場所にたどりつきました。300人を超す女子グループのリーダーになって、喋ってまとめる力がついたんです。
それこそが私の適性だった。
何が幸いするか分からないんです。本気で努力した先には、当初、思い描いていたのとは別の到達点がある。
努力には、副産物がついてくることがあるんです。
引用:努力が生む副産物
もしかしたら、私にはリーダーになる適性はないのかもしれない。諦めきれない反面、そうも思っています。
現在も葛藤の中にいます。
適性はひとつではない
ある大掃除の日。6班が教室とトイレ以外の掃除をしたことがないというように、掃除当番がきちんと循環していないということに気づき、担任に相談して掃除当番表を改正しました。
元あるものを改善したりするのが好きなんです。でも、今まではそのことに気づかなかった。それに気づけたのは、リーダーになろうともがいているからこそでした。
もしもリーダーになろうとしていなかったら、たとえ当番が回っていないことに気づいていても、担任に相談するという行動には出なかったと思います。
リーダーになりたい、でもなれない。
もがきにもがいた結果、元あるものを改善するという適性にたどりつきました。地味で分かりにくい適性だけど、今はこの適性を大事に思っています。
また、ブログを書くことでネット上での居場所と未来を作っています。いつかこのブログがお仕事につながる日を夢見て書き続けています。
日頃からブログで文章力を鍛えてきたおかげか、学年主任から入学希望者用の冊子に乗せる文章を書くというオファーをいただきました。
今の私にはブログがあると思えるから、また頑張れる。何か嫌なことがあっても、ネタにできるからいいや、と思える。
文章を書くことと元あるものを改善する力。今の私の武器はこの二つです。決して派手ではないけれど、私の大切な武器であり適性。
適性はひとつではないんだなと思いました。
まとめ
他人になることに意味はない
この書評を書いていてふと思ったのですが、もしも自分の強みや個性を殺してその人になったとして、その人に勝てるわけないんですよね。だって、その人には天性のものがあるんだもの。
だったら、違う方向でもいいから自分の強みを活かせる場所に行くしか、その人に勝つ方法はないし、その勝ち負けすらあいまいです。
そうなってくると、もはや他人になろうとすることに意味なんてない。
「好きなことで生きていく」
これは、
YouTubeのキャッチコピーですが、この考え方は間違ってないと思います。
自分の適性を知り、それを活かせる場所にいくべきなんです。そうすれば、仕事が嫌なんてことなくなるはず。
自分のやれることで社会や人に貢献していけばいい。
できないことをできるように努力することも大事だけど、できることをより一層できるようにすることも重要です。
無駄な努力なんてない
これだけは自信を持って言えます。無駄な努力なんて無いと。
今まで生きてきた中で無駄な時間なんて一秒もなかった。
もちろん、ダラダラと何も考えずに過ごしていた時間もありました。それさえも無駄ではなかったと思うし、なかったことにはしたくない。
そのダラダラが今を変えたいという気持ちにつながっています。
恋愛だってそう。
あの時のことがあったから、前に進めたなんてことありますよね。
今までを振り返って、無駄なことなんて一瞬たりともなかった。
だから、無駄な努力なんてない。たとえ報われなかったとしても、ちゃんと未来の糧になっています。
リーダーになろうとした2015年。今年は何を目指すんだろう。
ひつじのヒトコエ
書評って、こんなんでいいのかな?なんか違う気もするw