2016/01/05
不快な症状に注目を向けたり相手に注目を向けてもらったら、FAP の基本の動作である指を弛緩して手首をブラブラさせます。
指先を地面に向けて腕の力を抜いて、手首をブラブラと振ります。
この指先ブラブラの動作には二つの目的があります。
一つは相手に注目を向けて指をブラブラさせているときにミラーニューロンを活性化して相手の脳の真似をしやすくさせます。
FAP で指をブラブラさせて手を振ることでミラーニューロンの細胞を活性化させているのです。
二つ目の目的は、経絡では内臓と指はつながっているので、内臓の反応を指先で受け取り内臓に記憶されている心の傷の感情記憶を感知します。
指を動かす時に脳が活動する部位はミラーニューロンのすぐ近くにあります。指先をブラブラさせながら指先に注目を向けることで、指を動かす脳の部位を活発に活動させ、その近くにあるミラーニューロンも刺激して活発にさせることができると考えているのです。
相手に注目を向けながら指をブラブラさせ、脳を刺激してミラーニューロンの細胞を活発にさせることで相手の脳を真似しやすくなるのです。
FAP で相手に注目を向けながら手を振ってみると、急に胃が痛くなったり、首が痛くなったり肩が凝ったりします。それまでは、そんな症状は感じていなかったのに急に身体が嫌な感じになるのです。
これは、相手の脳を真似たときに相手の身体の状態も真似てしまうので、相手の調子の悪さも伝わってきてしまうからです。
指をブラブラさせたら急に頭が痛くなりボーッとしてしまい、まるで薬を飲んだときのように朦朧としてしまいます。相手の話を聞いてみると「鼻炎の薬を飲んでボーッとしている」と言うので「なるほど!」と思うのです。
相手をただ観察してみても薬を飲んでボーッとしているようには見えないのですが、ミラーニューロンを活発にして相手の脳を真似たときにその感覚が伝わってきて相手の感覚の疑似体験が出来るのです。
でも、これは特殊な技術ではなくて日常的に誰しもが体験していることなのです。
電車に乗ったら、急にイライラしてきた、というのは近くの乗客のイライラをミラーニューロンを通じて真似しているから感じるのです。人はミラーニューロンで周りの人の感情を真似てしまうからイライラしたり、不安になったりしているのに、まさか「人から伝わってきている」とは思いもしないので、今感じているイライラの原因を自分の記憶から探してしまいます。
そして「嫌なことを思い出したからイライラしている」と間違った解釈をしてしまいます。
人から伝わってきているのに、自分が嫌なことを思い出したから、と結論付けてしまうので「今感じているイライラは隣に座っている人から伝わってきている」と言われても信じることができないのです。
人から伝わってきているイライラなのに、自分の記憶や体験の中でイライラしている原因を追及して何とかそれを消そうとしてしまうのです。
カウンセリングをしているときにカウンセラーがミラーニューロンの仕組みに気がつかなければとんでもないことになります。
カウンセリング中に不快な感覚を沢山抱えている相談者と何人も接触するので、カウンセラーはミラーニューロンで不快な感覚を相談者から毎回コピーしてしまうからです。
昔、カウンセリングをしているときに、ある相談者を見るとカウンセラーの胃が痛くなりました。「何か悪いものを食べたかな?」と胃の痛みの原因を探ります。そして、最近ちょっと働きすぎだな、と自分で原因を勝手に作り上げてしまいます。
「働き過ぎだから少し休もうかな?」と思っても胃の痛みは止りません。そして、胃薬を飲みますが、すぐにまた痛みが戻ってきてしまいます。
休みの日に「温泉に行って調子を整えよう」としたのですが帰りの道中で胃の激痛で倒れてしまいます。知り合いの医者に診てもらって胃カメラを苦しみながら飲まされた結果「真面目すぎるから胃が痛くなる」と長々と説教をされて、胃薬を処方されたのですが、胃痛は治らないのです。
あるときは、面接室で不思議な体験をしました。
どんな人が入ってくるのかまだわからないのに、相談者がカウンセリングルームのドアノブに手をかけた瞬間にカウンセラーの胃が痛くなったのです。
でも、入ってきた相談者の表情はにこやかで強烈な怒りがあるようには見えないのですが、話を聞いていると家で旦那さんに跳び蹴りをしたり、旦那さんが作った料理を皿ごと顔に投げつけたりして暴力を振るっていた人でした。
無表情に話す相談者の話を聞いているとカウンセラーの胃が痛くなります。そして、その相談者が目の前にいないのに、家に帰って相談者のことを思い出すだけでカウンセラーの胃が痛くなっていたので、「相手から飛んできている胃の痛み」というのをこのとき初めて実感できたのです。
怒りの感情は「腹が立つ」と言いますが、レントゲンで確かめると実際に怒ったときは胃に反応があります。
ミラーニューロンを通じてカウンセラーは相談者の怒りの脳の状態を真似てしまい、胃が反応をしてしまって痛みを感じていたのです。
でも、「これは自分自身の胃の痛みじゃない!」とわかった瞬間に、胃の痛みから解放されたのです。
カウンセラーはそれから胃の痛みで薬を飲むことも苦しむことも無くなりました。
相談者の話を聞いているときには胃の痛みは感じますが、カウンセリング中は「相談者から伝わってきているもの」と思って、カウンセリングが終わってから水を飲むとその痛みがちゃんと消えるようになったのです。
指先を地面に向けて腕の力を抜いて、手首をブラブラと振ります。
この指先ブラブラの動作には二つの目的があります。
一つは相手に注目を向けて指をブラブラさせているときにミラーニューロンを活性化して相手の脳の真似をしやすくさせます。
FAP で指をブラブラさせて手を振ることでミラーニューロンの細胞を活性化させているのです。
二つ目の目的は、経絡では内臓と指はつながっているので、内臓の反応を指先で受け取り内臓に記憶されている心の傷の感情記憶を感知します。
指を動かす時に脳が活動する部位はミラーニューロンのすぐ近くにあります。指先をブラブラさせながら指先に注目を向けることで、指を動かす脳の部位を活発に活動させ、その近くにあるミラーニューロンも刺激して活発にさせることができると考えているのです。
相手に注目を向けながら指をブラブラさせ、脳を刺激してミラーニューロンの細胞を活発にさせることで相手の脳を真似しやすくなるのです。
FAP で相手に注目を向けながら手を振ってみると、急に胃が痛くなったり、首が痛くなったり肩が凝ったりします。それまでは、そんな症状は感じていなかったのに急に身体が嫌な感じになるのです。
これは、相手の脳を真似たときに相手の身体の状態も真似てしまうので、相手の調子の悪さも伝わってきてしまうからです。
指をブラブラさせたら急に頭が痛くなりボーッとしてしまい、まるで薬を飲んだときのように朦朧としてしまいます。相手の話を聞いてみると「鼻炎の薬を飲んでボーッとしている」と言うので「なるほど!」と思うのです。
相手をただ観察してみても薬を飲んでボーッとしているようには見えないのですが、ミラーニューロンを活発にして相手の脳を真似たときにその感覚が伝わってきて相手の感覚の疑似体験が出来るのです。
でも、これは特殊な技術ではなくて日常的に誰しもが体験していることなのです。
電車に乗ったら、急にイライラしてきた、というのは近くの乗客のイライラをミラーニューロンを通じて真似しているから感じるのです。人はミラーニューロンで周りの人の感情を真似てしまうからイライラしたり、不安になったりしているのに、まさか「人から伝わってきている」とは思いもしないので、今感じているイライラの原因を自分の記憶から探してしまいます。
そして「嫌なことを思い出したからイライラしている」と間違った解釈をしてしまいます。
人から伝わってきているのに、自分が嫌なことを思い出したから、と結論付けてしまうので「今感じているイライラは隣に座っている人から伝わってきている」と言われても信じることができないのです。
人から伝わってきているイライラなのに、自分の記憶や体験の中でイライラしている原因を追及して何とかそれを消そうとしてしまうのです。
カウンセリングをしているときにカウンセラーがミラーニューロンの仕組みに気がつかなければとんでもないことになります。
カウンセリング中に不快な感覚を沢山抱えている相談者と何人も接触するので、カウンセラーはミラーニューロンで不快な感覚を相談者から毎回コピーしてしまうからです。
昔、カウンセリングをしているときに、ある相談者を見るとカウンセラーの胃が痛くなりました。「何か悪いものを食べたかな?」と胃の痛みの原因を探ります。そして、最近ちょっと働きすぎだな、と自分で原因を勝手に作り上げてしまいます。
「働き過ぎだから少し休もうかな?」と思っても胃の痛みは止りません。そして、胃薬を飲みますが、すぐにまた痛みが戻ってきてしまいます。
休みの日に「温泉に行って調子を整えよう」としたのですが帰りの道中で胃の激痛で倒れてしまいます。知り合いの医者に診てもらって胃カメラを苦しみながら飲まされた結果「真面目すぎるから胃が痛くなる」と長々と説教をされて、胃薬を処方されたのですが、胃痛は治らないのです。
あるときは、面接室で不思議な体験をしました。
どんな人が入ってくるのかまだわからないのに、相談者がカウンセリングルームのドアノブに手をかけた瞬間にカウンセラーの胃が痛くなったのです。
でも、入ってきた相談者の表情はにこやかで強烈な怒りがあるようには見えないのですが、話を聞いていると家で旦那さんに跳び蹴りをしたり、旦那さんが作った料理を皿ごと顔に投げつけたりして暴力を振るっていた人でした。
無表情に話す相談者の話を聞いているとカウンセラーの胃が痛くなります。そして、その相談者が目の前にいないのに、家に帰って相談者のことを思い出すだけでカウンセラーの胃が痛くなっていたので、「相手から飛んできている胃の痛み」というのをこのとき初めて実感できたのです。
怒りの感情は「腹が立つ」と言いますが、レントゲンで確かめると実際に怒ったときは胃に反応があります。
ミラーニューロンを通じてカウンセラーは相談者の怒りの脳の状態を真似てしまい、胃が反応をしてしまって痛みを感じていたのです。
でも、「これは自分自身の胃の痛みじゃない!」とわかった瞬間に、胃の痛みから解放されたのです。
カウンセラーはそれから胃の痛みで薬を飲むことも苦しむことも無くなりました。
相談者の話を聞いているときには胃の痛みは感じますが、カウンセリング中は「相談者から伝わってきているもの」と思って、カウンセリングが終わってから水を飲むとその痛みがちゃんと消えるようになったのです。