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 三越伊勢丹ホールディングスは4月から、首都圏3店舗(日本橋、浦和、立川)の営業時間を30分短くする。9時間半だった営業時間は9時間になる。「労働環境を改善し、接客サービスの向上につなげる」(広報)という。

 三越日本橋本店は開店を30分遅らせ、午前10時半からにする。食品や雑貨を扱う3階以下は午後7時半まで、衣料を置く4階以上は午後7時まで営業していたが、全館の閉店を午後7時半に統一する。伊勢丹の立川店、浦和店の営業時間も午前10時半~午後7時半にそろえる。

 労働基準法は1日の労働時間を原則8時間と定めている。休憩の1時間を加えると計9時間だが、これまでの営業時間は9時間半。30分の不足を埋めるため、早く出社する人と遅く来る人の二つの勤務体制をとっていたが、これを一本化する。従業員の総労働時間はほぼ変わらないため、人件費には影響しないという。

 三越伊勢丹は2013年にも一部店舗の営業時間を短縮した。今年は首都圏の8店で初売りを1月2日から3日にずらした。