ニューヨーク=金成隆一、ドバイ=渡辺淳基
2016年1月5日22時56分
中東の大国サウジアラビアとイランの対立に関して、5日までにロシアやトルコが対話を仲介する考えを表明した。一方、クウェートは5日、駐イラン大使を召還した。サウジなどがイランと断交したのに追随した。クウェートの国営通信社が伝えた。
湾岸諸国でつくる湾岸協力会議(GCC)は5日、サウジアラビアの首都リヤドで9日に臨時外相会談を開くと発表した。ロイター通信が伝えた。
サウジによるイスラム教シーア派指導者ニムル師の死刑執行に対し、シーア派を国教とするイランは猛反発。最高指導者ハメネイ師らが批判声明を発表した後、首都テヘランで群衆がサウジ大使館を襲撃した。
サウジはイランとの外交や経済関係の断絶を発表。4日にはバーレーン、スーダンが断交を表明したほか、アラブ首長国連邦(UAE)も大使の召還を発表した。
ロシア外務省関係者は4日、タス通信に対して、両国の外相をモスクワに招待する用意があると話した。またトルコのダウトオール首相は5日、「トルコは、できることは何でもする準備がある」と述べた。
イランのロハニ大統領は5日、「外交交渉が最良の選択肢だ」と述べ、関係修復に期待を示した。
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朝日新聞国際報道部
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