〈広告特集〉企画・制作 朝日新聞広告局
2016年1月5日20時18分
ひたむきにものづくりの技術を磨き、真っ正面から会社の難局に挑む佃たちの物語は、この冬、すべての働く人たちの応援歌になった。連載を終えた池井戸潤さんが「下町ロケット2」への思いを語った。
■「下町ロケット2」連載を終えて
「下町ロケット」シリーズは「半沢直樹」シリーズ同様に「勧善懲悪」と評されることがあります。ただ、「半沢直樹」シリーズが悪を「倍返し」で懲らしめるチャンバラ劇なのに対し、「下町ロケット」はヒューマンドラマ、人情劇です。悪い事をしていればいつか露見するし、まじめに誠実に働いていればきっといいことがあるという思いを軸にし、誠実な技術者であり、経営者である佃が難局でどんなふるまいをし、どんなことを言うのかと考えていました。
佃や山崎のセリフはぼくが考えているというより、佃たちを思い浮かべ、耳を澄ませていると、どこからか浮かんできます。
サヤマ製作所のデータ偽装を知った佃がこう言います。
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