宮崎健二
2016年1月5日03時00分
安全保障関連法に反対してきた福岡大(福岡市城南区)の教員の有志が昨年12月、「平和を愛する福岡大学人の会」を結成した。根強い反対の声を押し切る形で同法は成立したが、国会などで指摘された数々の問題点は今も残る。そこで、日本の平和と安全保障について論議する場をつくることを目的にしている。6日には、軍事技術と大学での研究との関係をテーマにした講演会を福大で開く。
福大では、教員有志が昨年8月に安保法案に反対する声明を発表。教職員や卒業生ら180人余の署名を集めた。また、9月の同法成立後には廃止を求める声明を出した。
会には、声明を出した有志のうち12人が加わった。安保関連法廃止の主張は掲げていない。メンバーの一人の林政彦・理学部教授(55)は「安全保障関連法をめぐる論議を一時的なものに終わらせたくない。異なる立場、主張の人が議論できる環境をつくりたいと考えた」と話す。
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