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「輸出また段階的に増える」…「韓国の金利、逆に引き下げの可能性も」
2016年01月04日11時34分[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
「1990年代の日本と類似の低成長局面に陥る」(野村証券)
「輸出景気回復により緩やかに経済成長率が上昇する」(JPモルガン)
今年の韓国経済をめぐり海外の主要投資銀行の見通しが交錯している。悲観論と楽観論がぶつかり合った。3日に国際金融センターが出した報告書「韓国経済に対する海外の見方」によると、海外投資銀行10行の今年の韓国の国内総生産(GDP)成長率見通しの平均値は2.7%だ。企画財政部の期待混じりの観測3.1%にははるかに満たない。韓国の証券会社の成長見通しも国内機関よりは海外投資銀行側に傾く。証券会社の大部分が今年の韓国の成長率を2%中後半とみている。
だが細部見通しに入ると機関別に見解に差がある。シティグループは「昨年下半期に消費が予想より改善されたのはコリアグランドセール、個別消費税引き下げなど一時的要因によるもの。今年に入り反騰するという期待は少ない」と明らかにした。ゴールドマンサックスもやはり「企業構造調整は中長期成長潜在力強化に寄与するだろうが短期的に今年上半期の景気回復を制約する」とみた。
バークレイズの分析は違った。「米国と欧州市場で韓国が中国に比べ輸出競争力で優位にある。徐々に輸出が改善される」と予想する。クレディスイスも「昨年7~9月期から始まった消費回復傾向は今後も続く」と予測した。ソシエテジェネラルは「造船業など輸出中心の製造業に対する資本投資がこの数年間振るわなかっただけに、企業構造調整の余波は大きくない」という希望的分析も付け加えた。
海外投資銀行がそれぞれの見通しを出しながらも意見一致を見た部分がある。「今年韓国銀行は基準金利を上げない」という観測だ。しかも国外主要投資銀行10カ所の内7カ所が今年の韓国銀行の金利引き下げの可能性に票を入れた。モルガン・スタンレー、バークレイズ、ゴールドマンサックス、クレディスイスの4社は「1回」、HSBC、シティ、野村証券は「2回」の金利引き下げがあるだろうとの見通しを出した。残りの3社は据え置きを予想した。今年は米連邦準備制度理事会(FRB)が金利を引き上げると予想されるが、韓国銀行がそれに従って基準金利を上げるには韓国経済の体力が弱いという分析が背景にある。大信証券のパク・ヒョンジュン研究員は、「低成長の長期化で韓国は内外からの衝撃に非常に弱い状況に置かれている」と話した。KDB大宇証券のホ・ジェファン研究員は「企業が低成長局面を乗り越えていく競争力を確保できるかがカギ」と指摘した。
「輸出景気回復により緩やかに経済成長率が上昇する」(JPモルガン)
今年の韓国経済をめぐり海外の主要投資銀行の見通しが交錯している。悲観論と楽観論がぶつかり合った。3日に国際金融センターが出した報告書「韓国経済に対する海外の見方」によると、海外投資銀行10行の今年の韓国の国内総生産(GDP)成長率見通しの平均値は2.7%だ。企画財政部の期待混じりの観測3.1%にははるかに満たない。韓国の証券会社の成長見通しも国内機関よりは海外投資銀行側に傾く。証券会社の大部分が今年の韓国の成長率を2%中後半とみている。
だが細部見通しに入ると機関別に見解に差がある。シティグループは「昨年下半期に消費が予想より改善されたのはコリアグランドセール、個別消費税引き下げなど一時的要因によるもの。今年に入り反騰するという期待は少ない」と明らかにした。ゴールドマンサックスもやはり「企業構造調整は中長期成長潜在力強化に寄与するだろうが短期的に今年上半期の景気回復を制約する」とみた。
バークレイズの分析は違った。「米国と欧州市場で韓国が中国に比べ輸出競争力で優位にある。徐々に輸出が改善される」と予想する。クレディスイスも「昨年7~9月期から始まった消費回復傾向は今後も続く」と予測した。ソシエテジェネラルは「造船業など輸出中心の製造業に対する資本投資がこの数年間振るわなかっただけに、企業構造調整の余波は大きくない」という希望的分析も付け加えた。
海外投資銀行がそれぞれの見通しを出しながらも意見一致を見た部分がある。「今年韓国銀行は基準金利を上げない」という観測だ。しかも国外主要投資銀行10カ所の内7カ所が今年の韓国銀行の金利引き下げの可能性に票を入れた。モルガン・スタンレー、バークレイズ、ゴールドマンサックス、クレディスイスの4社は「1回」、HSBC、シティ、野村証券は「2回」の金利引き下げがあるだろうとの見通しを出した。残りの3社は据え置きを予想した。今年は米連邦準備制度理事会(FRB)が金利を引き上げると予想されるが、韓国銀行がそれに従って基準金利を上げるには韓国経済の体力が弱いという分析が背景にある。大信証券のパク・ヒョンジュン研究員は、「低成長の長期化で韓国は内外からの衝撃に非常に弱い状況に置かれている」と話した。KDB大宇証券のホ・ジェファン研究員は「企業が低成長局面を乗り越えていく競争力を確保できるかがカギ」と指摘した。