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第一生命社長 営業職員初任給2万円程度引き上げ表明
1月5日 18時23分

生命保険大手の「第一生命」は、人手不足が深刻になるなかで人材を確保するため、営業担当の職員の初任給を一律で2万円程度引き上げるなど、賃上げを行う方針を明らかにしました。
営業職員の初任給の引き上げは15年ぶりで、経済の好循環の実現に向けて賃上げの動きが企業の間でどこまで広がるか注目されます。
これは「第一生命」の渡邉光一郎社長がNHKの取材に対し、明らかにしました。この中で渡邉社長は「経済の好循環という視点だけではなくて、しっかりとした人材を確保するために賃上げは非常に重要な要素になる」と述べ、営業担当の職員の賃金を他社に先駆けて引き上げる方針を明らかにしました。
これは、金融業界で営業担当の人材に対する有効求人倍率が3倍を超えるなど人手不足が深刻になっていることを受けたものです。
具体的には新年度・平成28年度から営業職員の初任給を全国一律で2万円程度引き上げる方針で、引き上げは平成13年度以来15年ぶりとなります。
また、すでに在籍する営業職員も含め、営業の成績に応じて支給する「歩合給」も3年連続で引き上げる方針です。
政府・日銀は経済の好循環の実現に向け、経済界に対して賃上げを強く要請していますが、好調な業績や人手不足を背景に今回のような賃上げの動きが、ほかの企業の間でどこまで広がるか注目されます。

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