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玉鋼に魂込める 大崎・日本刀打ち初め式

工房ではつち音とともにオレンジ色の火花が飛び散った

 大崎市松山の刀匠、9代目法華三郎信房さん(75)の工房で5日、新春恒例の日本刀打ち初め式があった。
 神事の後、えぼし、直垂(ひたたれ)姿の信房さんが鉄を打った「切り火」で火床に着火し、ふいごで玉鋼(たまはがね)を加熱。オレンジ色になった玉鋼に向かって長男の高橋栄喜さん(44)が、満身の力で大づちを振り下ろした。
 江戸時代から続く刀匠の家柄。美しい正目肌と真っすぐな刃紋の「大和伝保昌派」の技法を継承している。
 信房さんは「自分の体力に合わせて作刀を続けたい。良い作品を残せるよう精進したい」と、ことしの抱負を語った。


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2015年01月06日火曜日

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