新興EVメーカーFaraday Futureが発表の「FFZERO1」は1,000馬力!
バットモービルといいますか、リッジレーサーといいますか。クレージーです。パワートレインもデザインも。
アメリカ・ロサンゼルスの新興EVメーカーFaraday Future。その記念すべきコンセプトモデル「FFZERO1」がお披露目されました。将来、ハイエンドなモータースポーツもEVになると見越してのことでしょうか。1人乗りのレーシングカースタイルに仕上がっています。パワーはなんと320km/h超えの1,000馬力! 押しも押されぬスーパーカーですね。
もういちど書きますが、これはあくまでコンセプトモデル。というのもFaraday Futureの狙いは軸となる技術を流用してモジュラーを組み合わせることで、さまざまなスタイル・用途のEV車両を作れるという可変式プラットフォームにあるのですから。
ホイールベースを長くすれば多くのバッテリーを搭載可能。前輪部、後輪部のモジュラーはそのまま、さまざまな長さとバッテリーライフの車両を作れます。ラージワゴンもセダンも小型ハッチバックもクーペも。それこそバスだって作れるんじゃないでしょうか。
また前後のオーバーハングを伸ばすことでセーフティエリアを確保。モーターは1~3機まで装着可能で、FFもAWDも自由自在。3モーター仕様で「FFZERO1」の1,000馬力を引き出せるということなのでしょう。セーフティ面もドライバーの死角をカバーするモジュールが組み込めるようです。
2014年に創業し、今は世界中に750人のスタッフがいるFaraday Futureですが、数週間後にも北ラスベガスに十億ドル規模の工場を設立するとのこと。先進国において今なお基幹産業といえる自動車の分野において、これほどの規模のスタートアップって他に例がないのでは。実際の市販車の誕生が楽しみです。
...というところでいったん段落をつけ、さあここからは「FFZERO1」の画像をつぶさに見ていきましょう!
低く構えたロー&ワイドなボディ。
オーバーハングは長めですが、そこにあるのは主にエアロパーツ。計量なのでしょうね。
ハンドルに備わるスマートフォン型のコントローラには3Dのナビ画面。取り外して車外でも使える仕様を考えているのかも。
無重力マッサージチェアのような、寝そべるようなドライビングポジション。
フロントのアローラインはヘッドライト。特撮ヒーローのクルマの世界です。
iOS、Androidのアプリで、細部を見ることもできます。一体型のルーフガラスがドア代わりって未来すぎます。
コックピットの包まれ感が尋常ではありませんよ!
コンセプトモデルとはいえ、これだけエッジの立ったモデルが公開されたわけで。さあ、テスラはどんなカードを出してくるのでしょうか。
source:Faraday Future
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(武者良太)