DeNAの池田社長(前列左)や社員らと「ビクトリー」ポーズで記念撮影に応じるラミレス監督(中央)=横浜市内の球団事務所で(小林孝一郎撮影)
|
 |
堂々の優勝宣言だ。DeNAのアレックス・ラミレス監督(41)が4日、横浜市内の球団事務所で年始全社経営会議に出席し、日本語で「80勝以上して優勝できると信じている」とスピーチ。実現に向けた方策の一つとして、開幕投手に山口俊投手(28)を抜てきする構想を明かした。
ラミちゃんの目は真剣だった。「高い目標を置きたかった」。ぶち上げたのは前身の大洋時代の1964年に一度だけ記録した大台。昨季のセ・リーグで到達したチームはなく、「80勝に達すれば優勝できる。大きなインパクトを与えたい」と言い切った。そのためには昨季2桁勝利が1人もいなかった先発陣の整備が不可欠。そこでエースとして白羽の矢を立てたのが「10〜15勝できる潜在能力がある」と評価する山口だ。
現役時代の2012、13年はともにプレー。「昨秋の奄美大島キャンプで、より一層成長していると分かった。開幕投手をやってくれると信じている」。先発転向2年目の昨季3勝6敗に終わった右腕に、記念すべき初采配の先発マウンドを託す意向を示した。
年末年始は昨年4月に生まれた息子の剣侍(けんじ)君と過ごし、英気を養った新人監督。この日は今季のスローガンを「WE PLAY TO WIN」(勝利のために共に戦う)と発表し、「勝ち以外、何も望んでいない」と気持ちを切り替えた。勝利だけを求める1年が始まった。(小林孝一郎)
この記事を印刷する