松井秀喜さんと記念写真に納まる学童野球の選手たち=石川県能美市で(泉竜太郎撮影)
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巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜さん(41)が4日、故郷の石川県・能美市内で行われた学童野球大会の表彰式に出席。巨人の春季キャンプに臨時コーチとして参加し、高橋由伸監督(40)のためにひと肌脱ぐ考えを示した。近日中に指揮官と会談し、キャンプに向けて意見交換を行う予定。チーム再建へ全面支援していく。
盟友の思いを、義理堅いゴジラが拒む訳がなかった。昨年11月、高橋監督が要望した臨時コーチ就任プラン。松井さんは「細かい話はまだ」と前置きした上で「(高橋監督と)会う予定はあるので、(チームの)情報は聞いてきます」と、やる気をのぞかせた。
実現すれば2年ぶりとなる臨時コーチとしてのキャンプ参加。課題の貧打解消へ、高橋監督にとっても心強い存在になることは間違いない。ただ、松井さんは自身が“主役”となってしまう状況だけは避けたいようだ。
14年の春季キャンプで行ったフリー打撃の実演やノックについては「やらない」の一点張り。昨年のDeNAキャンプでフリー打撃を行ったことを聞かれると「あれは中畑さんがウソついたから、やらなくちゃいけなくなった」と、しぶしぶ(?)ながら承諾したと説明した。
一方、打撃投手については「どうかな。2年前はダイエットの一環でやったから。その必要があるかどうか。その時の体重と相談して」と、否定せず。14年と同様に、選手の特打などをサポートする考えはあるようだ。
復活を目指す阿部、覚醒が期待される岡本への指導に注目が集まる。ただ、松井さんは個人名を挙げることを避け「ジャイアンツが強くなり、ファンに愛されればいい」。その一心で、由伸ジャイアンツを全面支援していく。 (佐藤啓)
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