【巨人】松井氏、春季キャンプ前に由伸流を直接取材!
巨人OBで、ヤンキースのGM付特別アドバイザーを務める松井秀喜氏(41)が4日、近日中に巨人の高橋由伸監督(40)と会談することを明かした。この日は地元の石川・能美市でイベントに出席。3年連続の春季キャンプ訪問が濃厚な同氏は、会談の場で高橋監督から指揮官としての考えや選手について“聞き取り調査”を行うと明言した。由伸巨人の日本一を支援するため、ゴジラも最善の準備を整える。
一本気な気質が言葉になった。松井氏は帰京後、高橋監督との直接会談で“聞き取り調査”を行う考えを明かした。「キャンプ前に会う予定があるので、情報を聞いておきますよ」。現役を退き、巨人軍第18代監督に就いた盟友の覚悟に、全力で応えようとする意思がにじんだ。
由伸監督からはキャンプで臨時コーチのラブコールを送られている。松井氏は「まだ細かい話はしてないから」としたが、日程面の調整がつけば3年連続のキャンプ訪問は濃厚となっている。新監督の指針や個々の選手について質問し、来たるべき時に向けて情報収集を行うとみられる。
松井氏はかねて、「彼(高橋監督)の思うような監督になってほしい」と話している。旧知の間柄とはいえ、キャンプで指導、助言を行う前に“由伸流”への理解を深めたい―。宮崎訪問に備え、ゴジラは本気モードで後方支援に乗り出す。
この日は「松井秀喜旗争奪学童野球大会」の表彰イベントに出席。子供たちからの質問に「勝つために自分が何をしなきゃいけないか。打席でも守備でも一球一球、気持ちの準備をしてきました」と真摯(しんし)に返した。新年の目標を問われると、「任されたことを精いっぱい頑張ろうと思っています」と即答した。ユニホームを脱いでも、準備への意識の高さは変わらない。高橋監督誕生後は初の会談でチーム方針や各選手の特徴を把握し、最善の準備を施して2月を迎える。
指揮官はゴジラ同様、上原(Rソックス)のキャンプ来訪も待ちわびている。松井氏は「自分の調整が第一だけど」と前置きした上で、「上原は来るの? 会えたらうれしいね」と続けた。14年には当時現役だった由伸監督相手に打撃投手を務めており、「ダイエットの必要があればやるかも。その時の体重次第だね。(監督の)かばん持ちだけは拒否!」と笑わせた。
「ジャイアンツが強くなって、ジャイアンツが愛されればいいと思っています」。年明け早々、古巣への純粋な愛情を口にしたゴジラ。V奪回、そして日本一へ、由伸巨人を全力でサポートする。(宮脇 央介)
◆松井氏の宮崎キャンプ訪問
▽14年 臨時コーチとして主に2軍を指導。大田、中井らに助言を送った。2月3日には右打ちで初の外野ノックも打ち損じを連発。一方、特打では当時現役だった高橋由の打撃投手を務めた。同9日にはフリー打撃を行い、5発のサク越えを披露。宿舎で自らの体験談を語る“特別講義”も実施した。
▽15年 臨時コーチではなくOBとして訪問し、2月3日から2日間滞在。初日はナインの前で訓示を行うと、高卒新人・岡本のフリー打撃を絶賛した。翌4日は新主将の坂本と会話するなど、積極的に動いた。兼任コーチとなった高橋由を「ストップウォッチを持つ姿がサマになっている」と“いじる”一幕もあった。