レノボがCES 2016に合わせて、ThinkPadの2016年版モデルを発表しました。注目モデルの1つが、本体底面の拡張モジュールと合体することで様々な機能拡張が可能な、12インチのWindows 10 Pro/Core m搭載タブレット『ThinkPad X1 Tablet』です。ワールドワイドでの発売は2月から、米国での最廉価構成価格は899ドル。



X1 Tabletの特徴は、2160×1440ドット表示、縦横比3:2の液晶パネルを搭載する点と、本体底面側に合体可能なキックスタンド付きの拡張モジュール(別売)が用意される点。本体はタイトル写真のような板状ですが、円筒形の拡張モジュールを合体すると、同社YOGA Tabシリーズのようなシルエットとなります。また付属キーボードは本体にもモジュールにも接続可能です。

Lenovo ThinkPad X1 Tablet hands-on

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PCとしての基本的な構成は、ディスプレイとしては2160×1440ドット表示の12型IPS液晶を、心臓部となるCPU(SoC)にはインテルのCore mシリーズ(Skylake版)を搭載するタブレット型モデル。ベースとなるメーカーは不明ですが、ペン入力にも対応します。液晶パネルの縦横比は3:2で、解像度を含めてマイクロソフトのSurface Pro 3と同じ仕様です。



基本構成はBTOにより変動しますが、最上位構成では、CPUはCore m7(詳細は不明)、メインメモリは16GB(LPDDR3)、ストレージは1TB SSD(接続方法などは不明)。

本体サイズは291.5×209.5×8.4mm(幅×奥行き×厚み)、本体重量は795g。公称バッテリー駆動時間は10時間。合体モジュールのひとつ『プロダクティビティモジュール』との合体時は15時間に延長します。

また付属のキーボードは、昨年からのThinkPadシリーズと同じ、独立ボタン付きTrackPointを搭載。キーはフルサイズです。こちらのサイズは291.5×209.5×13mm(幅×奥行き×厚み)で、重量は1.1kgと本体側より重いタイプなのが興味深いところ。



米国版の無線通信機能は、ワイヤレスドッキングステーション用のWiGig(802.11ad)をはじめ、LTE(クアルコムのSnapdragon X7チップ搭載版と、Huawei ME906sより選択)、2×2の802.11ac Wi-Fiを搭載。SIM形状はnano SIMです。

拡張端子は、USB PDに対応したUSB タイプC×1基(速度は不明)、USB 3.0×1基、マイクロSDカードスロット×1基、mini DisplayPort×1基。さらにオーディオ入出力。



冒頭でも紹介した合体モジュールは計3種。メインとなる『プロダクティビティモジュール』は、上述した拡張バッテリー(公称5時間)に加え、拡張端子としてHDMIとUSB、電源とドッキングステーション接続用のOneLink端子を搭載できるタイプ。

『プレゼンターモジュール』はマイクロプロジェクター(2mの距離で60型スクリーンへの投射が可能)とHDMI入出力を備えるタイプ。そしてIntelのRealSense 3Dカメラを搭載した『3Dイメージモジュール』は、3D写真の撮影や簡易3Dスキャンが可能です。



Lenovo ThinkPad X1 Tablet, Yoga and Carbon

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このようにX1 Tabletは、以前のリーク情報(下記記事を参照ください)からはYOGA Tabのような形状に見えたモデルですが、蓋を開けて見ればなんと円筒形部は合体モジュールだった、という驚きのギミックを搭載したモデルでした。

キーボード部の重さなど、気になるところはありますが、Surface Pro 3クラスの液晶パネルにLTEやWiGig、PD対応のUSB-Cといった先進装備、そして合体機構を備えつつ本体800g以下など、見所は非常に多い機種。2016年前半の注目機の一つとなることはほぼ間違いないモデルです。

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