紅白、AKBあっちゃん&優子登場で歌手別最高の43・4%ゲット
昨年大みそかの第66回NHK紅白歌合戦(前半平均34・8%、後半平均39・2%)の分刻み視聴率が4日、発表され、卒業生の前田敦子(24)、大島優子(27)がサプライズ登場したAKB48が午後9時54分に43・4%を記録し、初の歌手別トップに輝いた。瞬間最高は同11時40分の45・1%で、全歌手のステージをダイジェストで振り返る場面だった。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)
AKB48の10周年イヤーを飾るサプライズが高視聴率をたたき出した。「会いたかった」など代表曲4曲をメドレーで歌い、4月に卒業を控える総監督の高橋みなみ(24)が涙ながらにあいさつした午後9時54分、歌手別最高の視聴率43・4%を記録した。
プリンセス天功がプロデュースしたイリュージョンでメンバーが登場し、最初の「会いたかった」を披露すると38・5%を記録。「フライングゲット」でステージ後方から前田が、「ヘビーローテーション」で客席から大島がサプライズ登場し、視聴率はグングンと上昇した。高橋をセンターに、前田、大島が両脇を固める豪華3ショットが、お茶の間をくぎ付けにした。
かつての2大エースを交え、最後に「恋するフォーチュンクッキー」を歌い終えると43%を突破。約5分間で38・5%から43・4%まで4・9ポイントも上昇した。前田は卒業前年の11年以来4年ぶり、大島は卒業を電撃発表した13年以来2年ぶりの紅白だったが、ブランクを感じさせない存在感を発揮。高橋は出演後に「とんでもないサプライズが起きました。本気でびびった! 本当にありがとう」とブログにつづり、興奮を抑えきれない様子だった。
一方で前田、大島がAKB48のステージに登場するのは12月だけで3回目で、ファンにとっては見慣れた光景。「紅白ならでは」とは言い難い演出だった。瞬間最高は、勝敗の発表前に全歌手のステージをダイジェストで振り返った場面の45・1%。2部制では最低の平均視聴率39・2%(後半)を記録し、「企画のマンネリ化」を指摘された今回の紅白を象徴する結果だったともいえそうだ。
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