「妻が反対するので内定を辞退します」−。夫の転職や起業が妻の鶴の一声でご破算になる「嫁ブロック」という言葉が浸透しつつある。終身雇用の崩壊に伴う転職市場の拡大によって、夫婦の形も変化を余儀なくされている。転職にロマンを求める夫に対し、肩書や収入をシビアに見つめる妻の目線。妻はなぜ反対するのか。その本音に耳を傾け、背景を探ってみたい。(玉崎栄次)
「嫁ブロック」はもともと、企業の採用担当者が使っていた業界用語。妻の反対で採用が失敗に終わることを指していたが、ここ数年の転職市場の拡大により、一般にも知られるようになってきた。
人材派遣大手、インテリジェンス(東京都千代田区)によると、転職希望者数は平成22年1月から今年11月までの間に約3倍に増加している。
もっとも大きな要因は、東京五輪に向け建築業界が求人を大幅に増やしていることだ。これまでは経験者の中途採用が多かったが、人手不足のため設計や企画などの分野で未経験者にも門戸を開いた。
また、市場拡大が続くIT業界では、技術に見合う報酬を求めて転職を繰り返すケースが珍しくない。
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明治安田生命の新企業イメージCM「ささえあう幸せ」篇がWeb上で配信中。同社の“家族の幸せを一生涯支え続けたい”という想いを込めて制作したという。CMソングには、小田和正氏の楽曲「今日もどこかで」を採用。仲睦まじい夫婦の若かりし頃と現在の写真を通じて、ふたりが寄り添い、支えあって歩んできた姿や時間を想像させる内容となっている。