ちょっとした実験をしたくなり
1月4日に釣行
実験は新たなるクランクベイトの試験運用(拾ったヤツだけど)
最初は拾ったクランク&手持ちのクランクで色々やってみた。
個人的に相性が悪いワイルドハンチの有効性に関して確立できんかねと思って使ってみたのだが
使えば使うほど相性が悪いと思うばかり……
というのも私がメインに行くフィールドの問題なのだろう。
ワイルドハンチが活きるのは
琵琶湖のようなウィードレイクか
リザーバーのような岩盤質の多いエリア
もしくは河川敷に代表されるハードボトム群だろう。
つまり日本各地に存在するあらゆるフィールドになるわけだが
こと私がメインとするフィールドで多いのはウッドカバーだ。
このウッドカバー群とワイルドハンチの相性があまりよろしくない。
悪いわけじゃないけどハンチより優秀なクランクがいっぱいあるってことになる。
例えば拾ったクランクとかまさにそうだった。
ちなみに拾ったクランクは
OSPのブリッツMR
引き抵抗が軽く小気味良いハイピッチなアクションを見せてくれ
なおかつウッドカバーとの相性が良い。
それはすなわちカバークランキングとの相性が良いという事にもなり
私との相性も良いという事になる。
まぁこんな感じで自分と相性の良いクランクを探す旅に出てるわけで。
比較的どんなところでも使えるクランクであるほど
私との相性がよろしくない感じがする(ハンチとかレアリスクランクとか)
逆に対ウッドカバー特化みたいな
カバークランキングに向いているようなクランクベイトは使ってて気持ちが良い(ブリッツとかイヴォークとか)
使い方がそういうのに偏重してるせいだろう。
もともと
『ジャッカルとOSPは使ったら負けかなって思ってる』
なんてほざいてたぐらいなのだが
考えてみればハイカットとかダンクとかシャッド系で既にOSPを使っていたこともあり
自分に意味もなく課していたOSP縛りも解禁となった。
そしてそれまで食わず嫌いしていたOSPのクランクベイトをたまたま拾ったこともあり使ってみると
それがなんとまぁ私と相性が良いという皮肉。
ふむ、色々見直してみるべきか。
ただしジャッカルは使ったら負けかなと思ってる。
そんなブリッツ初入魂は
今回の釣行で完了した。
フッっと軽くなるバイトを獲ったのはなかなか技アリだったと思う
先日からやってみて分かったのだが
クランクでも釣ろうと思えば釣れる。
多分バイブレーションでも釣れるし、止めることの出来るサスペンド系のプラグならなお釣れるだろう。
だがやはり
かなり無理やり釣っている感は否めない。
どんなに刻んだとしても
クランクベイトは、と言うよりはハードベイトはある種サーチベイトとしての能力が強く出てしまう傾向がある。
もちろんワークルアー(じっくり探る系)としての使い方もできるのだが
それでもワークルアー特化型(得意型)のルアーに比べれば幾分雑になってしまう。
この日もクランクで何とか刻んで刻んでの釣りをしたのだが
もっと丁寧に探れるベイトフィネス+ネコリグの前には数質共に全く歯が立たなかった。
実際投げていた時間を除外して考えても
丁寧に探れるネコリグの威力は一頭地を抜いていた。
ネコリグだけで単日6匹の釣果をあげることが出来た。
(ちなみに9バイト7フィッシュ、7匹全て40cmあるなしぐらい)
これもひとえに極丁寧に探れるというネコリグおよびライトリグの利点が活かされた結果だろう。
ハイシーズンであればアグレッシブな魚を探して回ったほうが効率的であり
最終的に良い結果をもたらす事も多いため
クランクベイト等を使用したサーチベイトの威力は強くなってくる。
しかし、この時期にサーチ能力を駆使したとしても逆に効率が悪くなってしまう事もある。
その結果が如実に出たといった感じだろうか。
さて
一応言っておこうと思うが
ベイトフィネスというはスピニングの代替ではないというのは再三申し上げている。
ならばベイトフィネスとは何なのか?
と問われると今までは色々理屈を捏ねていた感があるのだが
今日釣りをしている最中に『あぁまさにこんな感じだな』という自分なりに上手い表現を思いついたのでここに記そう。
ベイトフィネスとは
いわばフリップの最もライトな位置付けに存在するテク
だと私は思っている。
つまり
76HロッドにPE60lb、1ozシンカーを用いたリグで難攻不落のカバーをぶち破り魚を引きずり出す
というのを正統派、オールド、ガチフリップと言うのに対して
私がもっとライトにテクニカルにと言って使っている
6F前後のMHクラスの竿、フロロの20〜25lb辺りのラインを使い、シンカーは1/2oz以下、私の基準は1/4oz程度のライトテキサス等を用いて
カバーをぶち破るのではなく、カバーの隙間を縫うように投げ入れ、かつ繊細な操作で食わせ魚を引きずり出す
というのを、テクニカルショートフリップと言っている。
そこに
さらにライトにテクニカルに
魚を引きずり出すようなカバーではなくて、ちょっと沖にこぼれたブッシュパイルのような
フリップといわれる系統のタックルではオーバーパワーだし、かといってライトタックルでは不安が残るレベルのブッシュ。
普通のジグテキサスタックルではなく、ライトリグでより丁寧に繊細に、つまりはフィネスに攻めたい。
なんて時に出すのが私の考えるベイトフィネスなのだ。
なので
ベイトフィネスはあくまでもフリップの延長にあるテクニックであると私は考えており
キャスティング性能、いわばフルキャスト性能はほとんど重要視していない。
もっぱらピッチングで攻める事の出来る近距離専用のタックルだと思っている。
当然ディープでの釣りも想定していない。
あくまでもフリップの延長。
シャローのカバーを攻めるという大前提が存在する以上
ディープエリアのダウンショットみたいな釣りは、やはりスピニングの領域だと思っている。
それこそが
ベイトフィネスがベイトフィネスたりえる使い方だと思う。
決して今までスピニングでやっていた事を、技術の進歩道具の進歩によってベイトでも出来るようになりましたよ
というわけではないのだ。
だから私の場合は
カバーに絡ませていくためラインの太さはどんなに細くても10lbとなる。
流石に16lb以上になるとラインの太さ(硬さ)とリグの重さ、竿の硬さなどのバランスが崩れてくるので使い辛くはなるのだが
基準はだいたい14lbだ。
これは巷で言われるベイトフィネスではかなり太い位置付けとなるラインであり
系統としてはパワーベイトフィネスやワイルドフィネスと言われる物になるだろう。
しかしこれこそがベイトフィネスなのではないかと思っている。
7lbとか8lbとか
そんなものはスピニングの延長であり
いわばスピニングの代替としての使い方が非常に強くなる。
もちろんベイトタックルゆえの利点はあるだろうが
それでもスピニングの代替という印象は拭えない。
このため
ベイトフィネスなどいらない、スピニングなどいらない
という極論が蔓延ってしまうのだと思っている。
どうせなら
ベイトフィネスだからこそ出来る釣りをしたほうが有意義ではないだろうか。
別系統にライトプラッキングとしてのベイトフィネスがあるが
それは今回除外する。
まぁそんなベイトフィネスの釣りは
カバーを絡めていくならやはり必要不可欠だ。
もちろん、あまりに濃いカバーは無理ではあるが
意外とベイトフィネス場となりえるような絶妙な濃さのカバーというのはそこらへんにある。
近距離+カバーというシチュエーションでこそ、ベイトフィネスの利点は存分に発揮されるだろう。
パワースピンとはどう違うか?
と問われれば
ベイトフィネスの方がより軽く、より繊細に、より精度高く釣りをすることが出来るメリットがある。
逆に遠距離での精度、操作性はスピニングのほうが上だろう。
だからこそ何度も言うが
ベイトフィネスはフリップの延長であり、フリップの最もライトな位置付け
あえて言うなら
ウルトラライトフリップ=ベイトフィネス
と言った感じだろうか。
そんなベイトフィネスは
今時期でも実に有用だ。
今一度、ベイトフィネスの有り方について見直してみるのも
いいかもしれない。
つーか今時期に7匹はなかなか良いんでないだろうか。
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