ディスプレーメーカーにとって有機ELの重要度が増している。米アップルがスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」に採用するといわれているからだ。スマホ向け有機ELの量産では韓国勢が先行しており、日本勢は巻き返しに躍起だ。官民ファンド、産業革新機構が経営再建中のシャープが切り出す液晶新会社の支援に動くのも、その独自液晶「IGZO」の技術が有機ELの高精細・省エネ化に応用できることも重視し、傘下のジャパンディスプレイ(JDI)の競争力強化に必要との判断とみられる。(織田淳嗣)
有機ELは、電気を流すと発光する有機物を画素に使用。液晶と違ってバックライトが必要ないため薄型化が可能で、黒色の発色に優れる。ただ、画面が焼き付く恐れがあり、技術的な難しさから、不良品が出る確率が高いことが課題だった。
有機ELについて、アップルは、採用を控えてきたが、今年4月発売の「Apple Watch(アップルウォッチ)」のディスプレーに採用した。今年11月には、アップルが2018年をめどにアイフォーンの一部に有機ELパネルを採用すると一部マスコミで報道された。その直後、韓国LG電子が有機ELの生産設備の増強を表明し、JDIも量産の準備に入ったと業界紙が伝えた。
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