(cache) サーチナ|中国株で初のサーキットブレーカー 段階的発動で下げ止まらず、専門家に「再考」必要との声も 




中国株で初のサーキットブレーカー 段階的発動で下げ止まらず、専門家に「再考」必要との声も


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 中国の上海・深圳証券取引市場で4日、初のサーキットブレーカー制度が発動された。株価が下落した場合、下落幅に応じて「取引の15分間停止」、「終日中止」を定めたものだが、第1段階の取引停止で株価の下げが止まらず、終日中止となった。専門家の間では、数値設定を再考すべきとの見方も出た。  サーキットブレーカーは、上海・深セン上場株式300銘柄で構成される指数の「滬深300」の前日(15年12月31日)終値からの変動が5%以上になった場合に「全銘柄の取引を15分間停止」し、7%以上になった場合には「その日の取引をすべて中止」する制度だ。  4日はまず、午後1時13分(日本時間同日午後2時13分)に、滬深300が前日終値比で5%以上下落したため、取引を15分間停止。再開後も下落が止まらず、午後1時33分に下落幅が7%以上になったとして、その後の取引をすべて中止した。  4日の終値で、上海総合指数は前日比242.92ポイント(6.86%)下落の3296.26で出来高は2409億元(約4兆3230億円)だった。深セン成分指数は前日比1038.85ポイント(8.20%)下落の1万1626.8で、出来高は3553億元(約6兆3760億円)だった。  中国新聞社によると、中国人民大学金融と証券研究所の趙錫軍副所長は、初めて発動されたサーキットブレーカーについて「比較的複雑な局面で、投資家に冷静に思考する時間を提供するもの」と説明。  ただし現在は、「サーキットブレーカーの導入、経済改革の推進、海外の情勢の複雑さなどがあり、実際に出現した状況には安定性が欠けていた」と説明。発動の基準となっている5%、7%の変動幅がさらに大きく設定されなおされる可能性を指摘した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)