韓国外交部 慰安婦少女像めぐる岸田外相の発言に抗議

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の当局者は4日、日本の岸田文雄外相がソウルの日本大使館前に設置されている慰安婦被害者を象徴する少女像について、適切に移設されるものと認識していると述べたことに対し、「(慰安婦問題をめぐる韓日)合意の円満な履行のためには誤解を招きかねない日本側の言動がこれ以上あってはならない」と強調した。

 また、「慰安婦被害者の方々の名誉と尊厳の回復、傷の治癒がしっかりとなされるよう日本側が誠実に合意を履行する姿勢を見せなければならない」と述べた。

 外交部は同日午後、在韓日本大使館の関係者を呼び、強く抗議したとされる。

 同部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は先月30日、「誤解を招きかねない日本側の言動がないことを望む」と述べており、日本側で韓日合意をめぐり論争をあおる言動が続いていることに対しあらためて警告した形だ。

 外交部当局者は「少女像は民間が自発的に設置したものであり、政府がああしろこうしろと言える事案ではないということをもう一度明確にしたい」と指摘した。

 慰安婦関連資料の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界記憶遺産への登録申請については「消えていく記録物の保存のために民間主導で推進しており、政府が関与することはできない事案」と指摘。その上で「昨年12月28日の韓日外相会談でも尹長官がこのような立場を明確にしている」と説明した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース