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一部香港サポーターが中国国歌にブーイング=FIFAが問題視、香港協会に規律調査求める

マカオ新聞 11月25日(水)8時27分配信
 1997年に英国から、1999年にポルトガルからそれぞれ中国に返還され、中国の特別行政区となった香港とマカオ。サッカーの国際試合に出場する際、いずれも中国国歌の「義勇軍行進曲」が国歌として演奏される。例えば、サッカーW杯ロシア大会アジア2次予選では、香港と中国が同じC組に入っており、香港代表と中国代表の試合では、同じ曲が2回流れる。

 香港サッカー協会(HKFA)が11月24日に公式ウェブサイトで発表した内容によると、国際サッカー連盟(FIFA)がHKFAに対し、今月(11月)17日に香港のモンコック・スタジアムで開催されたサッカーW杯ロシア大会アジア2次予選(C組)香港対中国戦で発生した一部香港サポーターによる中国国歌演奏時のブーイング行為を問題視しており、この件に関する規律調査の実施を求めてきたという。FIFAが設定した回答期限は12月1日とのこと。

 香港では、今年6月から9月にかけて香港ホームで開催された2次予選(C組)のブータン戦、モルディブ戦、カタール戦でも同様の行為が相次ぎ発生したことを受け、FIFAによる注意喚起及び規律調査の対象とされ、今年10月、HKFAに対して5000スイスフラン(日本円換算:約62万円)の罰金処分が科された。この際、今後も状況の改善が見受けられない場合、さらに重い処分を科すとFIFAから警告を受けていた経緯もあり、今後の調査及び処分の内容が注目される。

 なお、2次予選(C組)における香港対中国戦の結果は9月3日(中国ホーム)、11月17日(香港ホーム)ともにスコアレスドローだった。C組の順位は、6試合を終え、勝ち点18(得失点差+25)のカタールが首位、香港が7試合を終え、勝ち点14(得失点差+10)で最終予選進出ラインの2位につけている。中国は6試合を終え、勝ち点11(得失点差+20)で3位。

 香港サッカー協会は英国統治下にあった1914年に発足し、東アジアでは最も長い歴史を持つ協会として知られる。1954年のAFC(アジアサッカー連盟)創設メンバーで、同年FIFAにも加盟した。
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最終更新:11月25日(水)8時27分
マカオ新聞
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