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韓国、新型国産ロケット用の7トン級エンジンの100秒間の燃焼試験に成功

sorae.jp 1月3日(日)12時3分配信

韓国航空宇宙研究院(KARI)は1月2日、開発中の7トン級ロケット・エンジンの100秒間の燃焼試験に成功したと発表した。

同エンジンは液体酸素とケロシンを推進剤として使うガス押し式で、韓国の新型国産ロケット「KSLV-II」の第3段に使用されることになっている。

KSLV-II(Korea Space Launch Vehicle-II)は、韓国が2011年から開発を行っているロケットで、2017年12月に第1段、第2段のみの構成での試験機を、そして2019年12月と2020年6月に第3段も追加した完成形での試験機を打ち上げ、開発を完了するとしている。

また2020年12月までに、KSLV-IIを使い、月周回探査機と月探査ローヴァーをそれぞれ分けて打ち上げる計画もある。

KSLV-IIの打ち上げ能力は、高度700kmの太陽同期軌道に1500kg、月軌道への打ち上げ能力は550kgほど。ロケットは3段式で、すべての段で液体酸素とケロシンを推進剤として使用する。第1段には75トン級のロケットエンジンを4基装備し、第2段には第1段と同じ75トン級エンジンを、高真空用に改修したものを1基のみ装備、そして第3段には7トン級ロケットエンジンを装備する。

すでに7トン級エンジンは開発はほぼ終わり、現在は燃焼試験が続けられている。2016年からは、ロケットの第1段と第2段に装備される推力75トン級のロケット・エンジンの開発と試験がいよいよ本格化する。これほどの規模のエンジンを開発した経験は韓国にはなく、開発が順調に進むかどうかが注目される。

最終更新:1月3日(日)12時3分

sorae.jp

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