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〔米株式〕NYダウ急落、一時413ドル安(4日午前10時10分)

時事通信 1月5日(火)0時30分配信

 【ニューヨーク時事】連休明け4日午前のニューヨーク株式相場は、中国株式相場の急落や米経済指標の悪化を背景に、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前営業日終値比で一時413ドル超下落した。ダウは午前10時10分現在、前営業日終値比385.77ドル安の1万7039.26ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は同134.15ポイント安の4873.26。
 英調査会社マークイットと中国メディア「財新」が同日発表した2015年の12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.2と前月から0.4ポイント悪化した。景気判断の節目となる50を下回ったのはこれで10カ月連続。中国国家統計局が1日公表した製造業PMIも5カ月連続で50を割り込んでおり、今年の中国経済への懸念が強まった。投資家心理が冷え込む中、中国株式市場は急落後にこの日導入したサーキットブレーカーが発動され、最終的に取引が停止された。リスク回避の売りの流れはアジア、米欧の市場にも広がり、年明け初取引のダウは寄り付きから一気に値を消した。さらに、12月の米サプライ管理協会(ISM)製造業景況指数が48.2と前月、市場予想をともに下回ったため、ダウは一段安となった。
 個別銘柄では、ダウ平均30種構成銘柄は全面安。シスコシステムズ、ボーイング、アメリカン・エキスプレス(アメックス)などが3%以上下落している。(了)

最終更新:1月5日(火)2時47分

時事通信

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