水を汚すパウダー又は液状エサは水換えの前日に与える
どうも海水アクアリウム初心者の千日です。一部のサンゴやハードチューブなどパウダー又は液体の餌を与える必要のある生体を飼育していると頭を悩ませるのが、餌やりですね。
- 餌をやらないと長期飼育が難しい
- 餌をやると激しく水を汚す
この2つがトレードオフの関係(こちらを立てればあちらが立たずの関係)になっているからです。
そこで最近は水換えの前日に餌を与えることにしました。
- 水換えの前日ならば、丸一日、水換えまでにサンゴやハードチューブが餌を吸収する時間がある。
- 翌日に水換えするので、汚れた水で生体が調子を落とす前に水質をキレイに出来る。
- 吸収されなかった餌を濾過バクテリアによって分解される前に取り除けるのでサンゴに有害な硝酸塩濃度を上げずに済む。
千日のような小型のタンクを維持していると、水を汚す物は出来るだけ入れたくないですよね。この方法ならば、餌やりによる水質の悪化を抑えることが出来ます。
ハードチューブへの給餌の必要性
ハードチューブには定期的な給餌が必要と言われています。千日も始めの頃はたまに給餌してましたが食べてるかどうかイマイチ分からないですし、途中から餌をやるのを止めたんです。
そしたら去年の年末に片方の鰓冠を自切してしまいました。
鰓冠が片方だけになってしまったハードチューブ
(参考)自切する前のハードチューブ
ハードチューブの自切の原因を断言することはできませんが、千日は餌を与えられなかったことによる栄養不足と仮説を立てました。
ハードチューブは鰓冠から餌を取り込んでいます。
- エサが少な過ぎて、鰓冠を持て余した。
- 栄養不足で鰓冠の維持が困難になった。
このように考えれば、片方だけ鰓冠を自切した理由の説明がつくからです。エサが殆ど無い環境に適合する為に鰓冠を自切したと考えれば、片方だけ残っている状態は納得がいくんですよね。
という訳で、今後は水換えの前日にハードチューブにパウダー状のエサを与えることにしました。千日の水槽でエサが必須なのはハードチューブだけです。
ハードチューブだけ餌をやるだけなら、そんなに大量にエサを入れる必要は無いですから、水を汚す程度も知れてるでしょう。
ハードチューブへの給餌方法
- プロテインスキマーの水流を切る。
- パウダー状のエサをあらかじめ少量取った飼育水に馴染ませ、スポイトでハードチューブに振り掛ける。
- 3時間後にプロテインスキマーを再稼働させる。
プロテインスキマーの電源を切る理由は、プロテインスキマーによってパウダー状の餌が除去されてしまわないようにする為です。
液体の餌ならその必要は無さそうですが、液体のエサは飼育水に溶けてしまうのでちょっと抵抗があるんですよね。
もちろんハードチューブが鰓冠を出しているタイミングを狙って給餌します。魚だったら、いつ与えても食べるんで少し面倒ですが、水換え前日だけの2週間に一回の作業です。
長時間プロテインスキマーを停めるのは生体の酸欠の恐れがありますので3時間位で再稼働させます。いつかプロテインスキマーの再稼働を忘れそうで恐いですね。
ハードチューブへの給餌動画
水換え前日にハードチューブに給餌した時の動画です。
ビックリして鰓冠を引っ込めますが、危険が無いとわかると再び徐々に鰓冠を出します。食べてるのかどうか分かりにくいですよねー。
以上、千日のブログでした。
千日のブログでは、自分の体験や失敗をもとに小型水槽で海水アクアリウムを楽しむ為の様々なコツを公開しています。
ハードチューブの飼育についても充実した過去記事がありますので、よろしければ読んでみて下さい。
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