事故や火災、病気など様々なリスクから顧客を守る損害保険。近年は自然災害も相次ぎ、社会的な意義は大きい。東京海上日動火災保険の横山功介・採用チームリーダーは就職活動では等身大の姿を見せてほしいと話す。
まず、どのような人材を求めているのか教えてください。エントリーシート(ES)にはどのような内容を記載してもらいたいのですか。
横山:当社が求めている人物像は、自ら考え、そのうえで情報を発信し、行動に移すことのできる個性豊かな人、変化に対応できる人です。保険は顧客に感謝してもらえる仕事であり、非常にやりがいがあると思います。
エントリーシートには主に学生時代に何をやっていたかを書いてもらいます。志望動機については、2年ほど前から記入してもらうのを止めました。長い時間考えて記入してもらっても、文面上はそれぞれ一定のスタイルが出来上がっており、ここの部分ではあまり差がつかないと判断したからです。志望動機も大事な要素ではありますが、力んで書いた志望動機よりも、人柄などの評価に労力を多く振り向けたいと考えています。
面接はどのようなやり取りになるか教えてください。
横山:エントリーシートが1回目の面接の土台になります。これまで何をしてきたか、最も情熱を傾けてきたことは何か、についてお尋ねします。ここで学生生活の過ごし方や充実ぶり、問題意識の所在が見えてきます。
だからといって、特段、突拍子もないことを聞きたいとは思っていません。例えば、アルバイト先で売り上げを伸ばした話や所属するサークルのチームが強くなった話など、等身大で良いと思いますし、特にどれが正解、といった類の話ではありません。さらに言えば、体育会の活動がバイトやサークルよりもインパクトがある、といった序列もありません。内容次第だと思います。