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中国受注のインドネシア高速鉄道 着工遅れの可能性
インドネシアのジョナン運輸相は4日、中国が受注したジャワ島の高速鉄道建設計画に関し、線路の敷設許可や環境影響評価など着工に必要な手続きが終わっていないとの見方を示した。事業者は今月中の着工を目指すが、遅れる可能性が出てきた。
ジョナン氏によると、高速鉄道計画で示された路線は、別の路面電車のルートにまたがる部分があり、路線変更の必要があるという。同氏は「(事業者は)着工に必要な多くの許可を取得していない」と述べた。
計画では新幹線案の日本と中国が受注を競ったが、インドネシアの財政負担をなくすなどとした中国案が採用された。ただ、用地確保の難航などで計画が行き詰まる恐れも指摘されている。(共同)