「ハーフって劣化するのが早くないですか?」 社会学者・古市憲寿氏の「差別発言」に非難殺到

J-CASTニュース / 2016年1月4日 18時53分

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古市憲寿さんの「劣化」発言がネットで炎上 Japanese sociologist Noritoshi Furuichi speaks during an interview in Tokyo Japan March 7, 2012. (Photo by Tsutomu Yamada/AFLO)

「ハーフってなんで劣化するのが早いんでしょうね」

社会学者古市憲寿さんのハーフに対する発言がインターネット上で批判を浴びている。

ウエンツに「なんだよ!」と反論される

問題になった発言は、2016年1月1日放送の「ワイドナショーSP」(フジテレビ系)で飛び出した。

番組ではウエンツ瑛士さんの小さいころの写真が取り上げられ、コメンテーターたちも「かわいい~」。生まれたころは白かった髪がだんだん暗くなっていったとビジュアルの変化が明かされ、MCの東野幸治さんが「(小さい頃が)一番いいタイミングなんでしょうね」とコメントした。古市さんは笑いながら、

「一番いい時期って、ハーフってなんで劣化するのが早いんでしょうね」

と発言した。これに対してウエンツさんは笑みを浮かべつつも「なんだよ!」と繰り返し、

「ちょっといいですか、もう初めて言わせてもらいますけど、なんだよ!」

と反論した。古市さんはそれを受けて

「ウエンツさんのことじゃなくて、でも、一般的になんか、劣化って早くないですか?」

と重ねて自説を述べた。

古市憲寿さんは「絶望の国の幸福な若者たち」や「だから日本はズレている」といった現代の若者に関する問題を扱った著書で知られる社会学者だ。若手の社会学者として数々のテレビ番組にも出演している人物が、「ハーフ」という特定の属性の人々をまとめて一般化し人種差別ともとれる発言を行ったことについて、

「古市発言、普通にルッキズムとレイシズムの盛り合わせだろ。最低だな。」
「お前だけは特別扱いしてやるの名誉白人スタンスで最悪だ...」
「古市憲寿が後でフォローで、『ウエンツさんのことではなくて、一般的なこととしてハーフの人って...』って言っていて、そこは一般化した方が完全に差別発言としてアウトだろうに、バカなの?と思ってしまった。日本のテレビって、混血に対する差別的発言をジョークにして良いの?」

などとネット上では批判が相次いだ。

たしなめた指原の評価が上がる

一方で、古市さんの「劣化」という言葉について「ものに対する言葉な感じしますよね、人ではなく」とたしなめたHKT48の指原莉乃さんへは、

「古市憲寿さん、ひでえこと言ってんな。逆に指原の評判が上がる。ウエンツ、切れてもいい」
「古市自身の『劣化』より、指原の真っ当な『反応』が哀しいな。これは、常にこの言葉にさらされてきて、その度に『物か私は!』と反発してきた結果だと思うから。自分の言葉になってないと、咄嗟にこんな反論できないよ。」

と評価する言葉が寄せられている。

そもそも「ハーフ」という言葉自体、問題があるとする見方もある。ハーフが「半分」「不完全な」という意味を持つことや、否定的・差別的な扱いを受けてきた背景から「ダブル」や「ミックス」といった言い方をされることも増えている。

古市さんは放送前日の2015年12月31日、自身のツイッター上でワイドナショーの宣伝をして以来、この話題には触れていない。