ニュース詳細
福島第一原発 廃炉に向け溶けた核燃料に迫る年に1月2日 21時23分
k10010359161_201601022237_201601022238.mp4
東京電力福島第一原子力発電所の事故からことしで5年を迎えます。敷地内の放射線量が下がり、汚染水対策も少しずつ進んでいるなか、いよいよ廃炉に向けて原子炉から溶け落ちた核燃料に本格的に迫っていく1年となります。
福島第一原発では去年、汚染水の海への流出を抑える「遮水壁」と呼ばれる設備が完成したほか、タンクで保管している汚染水の濃度を下げる作業も進むなど、課題は残っていますが対策は少しずつ進んでいます。また、舗装などを進めたことで敷地内の放射線量も下がってきています。
こうしたなか東京電力と国は、ことし、廃炉に向けて溶け落ちた核燃料に本格的に迫っていく方針です。5年前の事故では1号機から3号機で核燃料が溶け落ち、原子炉を突き破ったとみられていますが、人が近づくことはできず、今も直接確認できていません。このため早ければ2月にも2号機の原子炉の真下に遠隔操作のロボットを投入し、溶け落ちた核燃料の撮影に挑むほか、その後、1号機でも核燃料の撮影を目指す方針です。
福島第一原発では、原子炉を取り囲む「格納容器」と呼ばれる設備を水で満たし、水の中で放射線を遮りながら核燃料を取り出せるかが大きな焦点になっていて、核燃料の状態を確認したうえで具体的な取り出し方を検討する方針です。しかし、建屋の中の除染作業が難航していることなどから、調査が予定どおり行えるかは予断を許さない状況です。
廃炉の責任者を務める東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は「溶け落ちた核燃料を取り出すことが最終目標。最も安全な方法として格納容器内に水を張り、その上からアクセスして取り除きたいと考えており、どこに核燃料があるのか探すことが非常に大事。それがことし見つかれば大きな前進になる」と話しています。
こうしたなか東京電力と国は、ことし、廃炉に向けて溶け落ちた核燃料に本格的に迫っていく方針です。5年前の事故では1号機から3号機で核燃料が溶け落ち、原子炉を突き破ったとみられていますが、人が近づくことはできず、今も直接確認できていません。このため早ければ2月にも2号機の原子炉の真下に遠隔操作のロボットを投入し、溶け落ちた核燃料の撮影に挑むほか、その後、1号機でも核燃料の撮影を目指す方針です。
福島第一原発では、原子炉を取り囲む「格納容器」と呼ばれる設備を水で満たし、水の中で放射線を遮りながら核燃料を取り出せるかが大きな焦点になっていて、核燃料の状態を確認したうえで具体的な取り出し方を検討する方針です。しかし、建屋の中の除染作業が難航していることなどから、調査が予定どおり行えるかは予断を許さない状況です。
廃炉の責任者を務める東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は「溶け落ちた核燃料を取り出すことが最終目標。最も安全な方法として格納容器内に水を張り、その上からアクセスして取り除きたいと考えており、どこに核燃料があるのか探すことが非常に大事。それがことし見つかれば大きな前進になる」と話しています。