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欧州株 2015年最後の取り引き
1月1日 2時29分

ヨーロッパの主な株式市場では2015年の最後の取り引きが行われ、この1年の株価は、ヨーロッパ中央銀行による大規模な金融緩和を背景にフランクフルトなどで上昇した一方、ロンドンでは、下落して取り引きを終えました。
ヨーロッパでは、フランクフルトなどの株式市場で30日、ロンドンやパリなどの市場で31日、2015年の最後の取り引きが行われました。
2015年のヨーロッパの主な株式市場では、1月にヨーロッパ中央銀行がユーロ圏がデフレに陥るのを防ぐため、量的緩和を含む大規模な金融緩和に踏み切ると発表したことで、春ごろまで、株価の上昇傾向が続きました。しかし夏以降は、ギリシャへの金融支援を巡る協議の難航や中国経済の減速、それにフォルクスワーゲンによる排ガス規制を巡る不正などで、市場がたびたび動揺する不安定な相場展開となりました。
この結果、各市場の株価指数の終値は、前の年の年末と比べてフランクフルトで9.5%余り、パリで8.5%余り、それぞれ上昇した一方で、ロンドンで4.9%余り下落したほか、マドリードでも7.1%余り下落しました。
ヨーロッパでは、パリでの同時テロ事件のあと各地で強まるテロへの警戒が景気を冷え込ませるリスクも指摘されていて、市場関係者は「懸念材料が多く、景気の先行きが不透明な中、2016年も神経質な値動きが続きそうだ」と話しています。

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