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ウクライナとEU 自由貿易協定が発効1月1日 6時36分
ウクライナとEU=ヨーロッパ連合の間で1日、自由貿易協定が発効し、ウクライナはEUとの関係強化を図る一方、ロシアはウクライナから農産物の輸入を禁止するなど、ロシアとウクライナの対立が深まっています。
ウクライナとEUは、おととし6月、自由貿易協定を締結し、1日、発効しました。これにより、ウクライナとEUの間の関税は今後、10年で段階的に撤廃されることになります。
ウクライナとしては、5億の人口を抱える巨大なEU市場に農産物などの輸出を拡大しマイナス成長が続く経済を立て直すとともに、EUとの関係強化を図りたい考えです。
一方、ロシアはEUの製品が関税がかからないままウクライナを経由して安い価格でロシア市場に流入するのを防ぐためだとして、旧ソビエト諸国の枠組みで続けてきたウクライナとの自由貿易を1日付けで一方的に停止しました。さらに、ロシアはEUに科している農産物の禁輸措置を1日からウクライナにも拡大しました。
ロシアとウクライナを巡っては、ロシアが30億ドル相当の債務の返済を迫っているのに対しウクライナは応じる姿勢を見せておらず、クリミアとウクライナ東部に続いて、経済問題を巡っても両国の対立が深まっています。
ウクライナとしては、5億の人口を抱える巨大なEU市場に農産物などの輸出を拡大しマイナス成長が続く経済を立て直すとともに、EUとの関係強化を図りたい考えです。
一方、ロシアはEUの製品が関税がかからないままウクライナを経由して安い価格でロシア市場に流入するのを防ぐためだとして、旧ソビエト諸国の枠組みで続けてきたウクライナとの自由貿易を1日付けで一方的に停止しました。さらに、ロシアはEUに科している農産物の禁輸措置を1日からウクライナにも拡大しました。
ロシアとウクライナを巡っては、ロシアが30億ドル相当の債務の返済を迫っているのに対しウクライナは応じる姿勢を見せておらず、クリミアとウクライナ東部に続いて、経済問題を巡っても両国の対立が深まっています。
EU ウクライナと関係強化に意欲
ウクライナとの自由貿易協定が、1日、発効したことについてEUの通商政策を担当するマルムストローム委員は「ウクライナ経済に発展の機会をもたらすものだ。今後、EUとのより強固な経済統合を進める支えとなるだろう」と述べて、EUとしてウクライナへの支援に一層力を入れていく考えを示しました。
ウクライナとの自由貿易協定を巡ってはロシアが強く反発してきたことから、EUは発効時期を当初の予定より1年余り延ばしウクライナとロシアを交えた3者協議を続けて妥協点を探ってきましたが、先月、協議は決裂しました。
EUはウクライナ情勢の緊迫化を受けて、ロシアに科してきた経済制裁をことし7月末まで延長することを決めたばかりで、ウクライナとの関係を巡るEUとロシアの対立は解消する兆しが見えていません。
ウクライナとの自由貿易協定を巡ってはロシアが強く反発してきたことから、EUは発効時期を当初の予定より1年余り延ばしウクライナとロシアを交えた3者協議を続けて妥協点を探ってきましたが、先月、協議は決裂しました。
EUはウクライナ情勢の緊迫化を受けて、ロシアに科してきた経済制裁をことし7月末まで延長することを決めたばかりで、ウクライナとの関係を巡るEUとロシアの対立は解消する兆しが見えていません。