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中国が南沙諸島で試験飛行 ベトナム政府が抗議
1月3日 4時34分

中国が南沙諸島で試験飛行 ベトナム政府が抗議
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ベトナム政府は各国が領有権を主張している南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で、中国が人工島を造成して建設した滑走路へ航空機の試験飛行を行ったと発表し、中国政府に抗議したことを明らかにしました。
ベトナム外務省によりますと、中国は2日、南沙諸島にあるファイアリークロス礁で浅瀬を埋め立てて人工島を造成し、建設した滑走路へ、航空機の試験飛行を行ったということです。
航空機が着陸したかどうかは明らかになっていませんが、ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は「ベトナムの主権の重大な侵害であり、両国の信頼関係を損ねるものだ」などと厳しく非難しました。また、ベトナム外務省は代表が首都ハノイにある中国大使館の代表に会い、抗議文書を手渡したとしています。
南沙諸島のファイアリークロス礁を巡っては、去年9月の時点でイギリスの研究機関が中国が人工島を造成して長さ3125メートルの滑走路を建設し、運用開始が近づいているという分析を公表していました。
中国による、この滑走路への試験飛行が確認されたのは今回が初めてとみられ、今後、ベトナムと同じように領有権を主張するフィリピンや、中国の海洋進出の動きに懸念を強めるアメリカなどからも非難が強まる可能性があります。

中国外務省「主権の範囲内」

中国外務省の華春瑩報道官は2日夜、コメントを発表し、「完成した飛行場が基準を満たしているかどうか、中国政府が民間機を使って確認したが、完全に中国の主権の範囲内のことだ。中国は南沙諸島と、その周辺の海域に争いようのない主権を有しており、ベトナムの道理のない非難は受け入れられない」と反論しました。

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