たまにはブログ論でも書こうかな。
僕なりに2015年のブログを総括してみるよ。ただし、あくまで、個人的な観測範囲内だから、正しくもないしデータの裏付けもない。
ただ、僕から見たブログに対する雑感だから、その程度に読み進めて欲しい。あえてリンクは貼らないスタイルでいこう。
だけど、僕や、このブログに言及するときは、必ずリンクを貼って欲しい。そっちの方が見つけやすいから。わがままを言ってるのは承知している。
じゃあ、始めるよ
しっきーメソッド
2015年のブログ論をしっきー抜きに語ることはできない。幼少期から岩波を嗜み、六法全書を枕にした神童は、100本の漫画レビューを1記事に突っ込んで殴りぬけた。
その結果、2つの事実と1つの可能性を証明してみせた。
- 個人ブログでもグーグル検索のトップをとれる
今まで、まとめサイトへ流れていた多くのトラフィックを、個人ブログでも奪えることを証明してみせた。これはかなり大きい。上位に表示されると年間トータルで50万くらいのアクセスを見込める。しかも100個の広告リンクを自然に貼ることができる。
- 既成概念を覆した
100本のレビューを書くなら、100記事に分けるのが常識だった。そっちの方がコンテンツのボリュームも増えるし、検索キーワードにも強い感じがするから。でもそれは逆だった。
この2つの事実から導き出されるのは、具体的なマネタイズ。NAVERまとめのトップが、年間1千万を稼ぐと言われていたけど、個人ブログでも検索上位が取れるのであれば、あらゆる面で自由度の高いブログを選択するのは自然な流れになる。
伝えかたが9割
文章術の書籍や、ネットの文章術などを見てると、どうしても正しい文法を提示している事が多い。しかし、これは没個性にもなりやすく、どれもコピーに見えてしまうという欠点もある。
そこで、難しい言い回しを排除して、読みやすさと分かりやすさを追求した「伝えかたが9割」のライトノベル風文章が登場した。
伝え方が9割だとすると、残りの1割が内容になる。千原ジュニアが、ふつうの話題を、大声で面白くするのに通じるものがあるかもしれない。
日々、大量に生産され続けるブログ記事では、良い内容でも、固く語られると読む気が起きないという悲劇が起きている。
互助会
2015年は、ブックマークの劣化が叫ばれた年でもあった。伝えかたが9割との相乗効果もあって、内容の薄い記事がホットエントリーに上がってしまうという問題だ。
しかし、僕は、もうちょっと大局的に捉えてもいいと感じている。それは、どんなブックマークでも、あからさまなコピー記事や、PR記事、明らかなデマなどをブックマークしたりはしないからだ。
つまり、どんなにブックマークが互助化しようとも、マクロな視点から見れば中に人がいることの証明にはなっている。コピーではなくオリジナル、PRではなくレビューである。そのフィルターとしては評価できる。
締め
2015年のブログを僕なりにまとめてみた。印象としては2年前に比べると、ブログは明らかに失速している。個人で発信する手段としては、やはり動画系コンテンツが強い。
しかし、ブログにも未来はある。テキスト系コンテンツは、データ量も少なく、誰でも気軽にアクセスできるし、スマートフォンとの相性もいい。
また、動画系コンテンツがエンタメに集中するのに対して、テキスト系コンテンツは検索需要も上手く取り込むことができる。
難しいのは、参入障壁が限りなくゼロになったので、個人の能力がモロに反映するようになった点だろう。
つまり、これからのブログでは、人柄、信頼、社交性など、旧来からある普遍的な人間力が問われる時代になる。
余談だが、僕はこの戦いにまだ勝利するつもりでいる。一度丸焼けになったくらいで、へこたれてたまるか。
ブログでは、立ち続けた奴だけが生き残るんだ。