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キム第1書記が新年の演説 核開発に直接言及せず
1月1日 20時49分

キム第1書記が新年の演説 核開発に直接言及せず
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北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)第1書記は1日、ことしの国政運営の方針を示す新年の演説を行い、経済の立て直しに取り組む姿勢を強調する一方、軍事面では、核開発に関する直接的な言及をせず、抑制的な内容となりました。
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは1日、キム・ジョンウン第1書記がことしの国政運営の方針を示す「新年の辞」と呼ばれる演説を、およそ30分間にわたって放送しました。
この中でキム第1書記は、ことしは36年ぶりとなる朝鮮労働党大会が5月に開かれる「意義深い年だ」としたうえで、「経済強国の建設に総力を集中し、経済発展と人民生活の向上のために新たな転換を起こさなければならない」と述べ、経済の立て直しに取り組む姿勢を繰り返し強調しました。
また、対外関係では、韓国に対し、去年8月の高位級会談での合意に反する行為をとるべきではないとしたうえで、「対話と関係改善のために積極的に努力する」と述べて、対話の姿勢に変わりがないことを示しました。そして、アメリカと韓国に対し、例年行っている合同軍事演習の中止を要求しました。
一方で、軍事面については、「多様な攻撃手段をさらに開発する」として、軍事力強化の考えを示しましたが、去年の演説では述べていた「核抑止力」などの核開発に関する直接的な言及をせず、抑制的な内容となりました。

韓国「内政の課題に重点置いた内容」

韓国統一省の当局者は、ことしのキム・ジョンウン第1書記の新年の演説について、「朝鮮労働党大会の成功に向けて経済と人民生活の向上といった内政上の課題に重点を置いた内容だ」と分析しています。
そのうえで、キム第1書記が韓国との対話姿勢に変わりはないとしたことについて、「北に対し、平和的な統一の基盤の構築に向けたわれわれの努力を直視し、南北間の信頼を通じて朝鮮半島の平和統一の時代をつくるために一緒に努力するよう促していく」と述べました。

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