ＦＩＦＡ不正解明へ スイスが銀行口座情報を提供

12月31日 7時50分

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ＦＩＦＡ＝国際サッカー連盟を巡る不正事件で、スイスの当局は、ＦＩＦＡの幹部の不正を解明するための証拠資料として、スイスの銀行口座の情報をアメリカの当局に提供したと発表し、捜査の進展につながるのか注目されます。

ＦＩＦＡを巡っては、ことし５月、当時の副会長などＦＩＦＡの関係者９人を含む１４人が多額の賄賂の受け渡しに関わったなどとして、組織的不正の罪でアメリカの司法当局に起訴されたほか、今月３日にはスイスの司法当局が収賄などの疑いで新たに幹部２人を逮捕しました。
スイスの司法当局は３０日、声明を発表し、ＦＩＦＡの幹部の不正を解明するための証拠資料として、アメリカや南米の大会のマーケティングの権利を巡る賄賂の受け渡しに使われた疑いがある、スイスの１０の銀行にあるおよそ５０の口座の情報をアメリカの当局に提供したことを明らかにしました。また、アメリカ側の要請を受けて、これまでにＦＩＦＡに関係する１３の銀行口座の資産、およそ８０００万ドル、日本円にして９６億円余りを凍結したとしています。
これまでの捜査で、スイス当局はＦＩＦＡの関係者５人の身柄をアメリカなどに引き渡していますが、今月、逮捕されたハウィト副会長など４人については引き渡しに同意していません。
ＦＩＦＡを巡る不正が次々と明るみになるなか、今回の証拠提供が、不正の実態解明に向けた捜査の進展につながるのか注目されます。